シロ、モテ期？ ページ5
最近、なんだろうか…すごく視線を感じる。
俺自身、学校では目立ちたくないし何なら
ゴロとコウ(友人)達以外とは会話さえしたくない
なのに、カミカゼ事務所に入ってからというものの
すごく目立ってしまっている気がする。
「四郎〜。お前を呼んでくれって隣のクラスの女子が」
最近立て続けに昼休み中呼び出されている。
原因はゴロとダブル主演を演じてる
例のドラマの影響だろう…。
お願いだから俺の貴重なゲームする時間を奪わないでください。
そんなことを思いながらとぼとぼと廊下へ出ると
ツインテールの女子とボブカットの女子が
待ち構えていた。
「…なんでしょうか？」
「あっ…ほんとに実在するんだ。四郎くんって」
俺を幻みたいな感じにしないでくれます？
実在してますよ？
「わっ私、ファンなんです！四郎くんの！」
え？今までと違うパターン来たんですけど？
最近、やたらと告白されるからその類かなとか思ってたら…
俺のファンなんですか？貴女？！
「え？…あっありがとうございます？」
「やっと言えた〜。あぁぁ四郎くんと同じ学校に通えるなんて私…前世どんないいことしたんだろう…泣ける。あぁぁ尊いよぉぉぉ…ねぇぴよ丸〜どうしよう〜。私明日死ぬんかな？」
さっきまでのあのオドオドとした感じのあなたは何処へ？
何その限界オタクみたいな…
そんくらい俺を好きなファンって訳？
え？なんて返事したらいいか分からず固まる俺
それを見兼ねた。ぴよ丸と呼ばれたツインテの隣のボブカットの女子は
「ほら、四郎くん困ってるでしょ？あと私、ぴよ丸じゃなくてヒヨリだから…なんでいつもぴよ丸って呼ぶのよ。」
「だってぇヒヨリだからだよ！？ヒヨリで小さいからぴよ丸」
「…チビって言うな。お前もさほど変わらんだろ」
え？俺の前で何始まったの？
夫婦漫才？なにこれ…何見せられてんの俺
「…あの、俺そっちのけで夫婦漫才しないで貰えます？」
「夫婦漫才って…違うわ！あっ…」
「え？…あっはい」
その瞬間にシーンとした空気が3人の間を通る
「…ごっごめんなさい。私、いつもこいつと居るとこんなことしてるから…ついついツッコミたくなっちゃって」
「とっとにかく、ファンですって伝えたかっただけです」
早口で言うと逃げていく2人
「…嵐のような女子たちだったな」
その場に立ち尽くしてぽかんとしてる俺を
購買にプリンを買いに行ったゴロが
めっちゃ笑いながら見ていたことをまだ俺は知らない
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moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2020年12月25日 4時) (
レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
Marin(プロフ) - とても好きな小説です！更新待ってます！ (2020年6月27日 18時) (レス) id: 5ede4a8930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻井aia | 作成日時：2020年4月5日 0時
