出来ること ページ3
三月と話したあの日以来…エルはIDOLiSH7と共演する際、気に掛けて見るようになった。
自分の力でどうにかしていく力はある、と勅勘はそう告げてはいるものの…
IDOLiSH7はまだまだ新人の域を脱していない若いグループであることに変わりはないし…
苦しんでいることがわかって仕舞えば、どうにか良い方向に向かうまでは周りに何を言われても気に掛けてしまうのが霜月 エルという男の本質。
様々な方向から調べ、見聞きした情報により…
彼等の周りには信頼し合える仲間であるメンバーとの関係を崩しかねないような問題がいくつもあることを知り…
すぐに、彼は行動に移した。
それが…
『さっきの動き…凄い良かったし、続きも頑張ろうな。』
「うす。」
『加えて言っとくと…次、最後のとこ…ちょっとアドリブ入れて個性出したら面白いと思う。ダンスは得意なんだろ？自分の武器で思い切り俺に挑んで来い。』
「…！えっくんにもぜってぇ負けねぇ。」
『その調子だ、環。俺もそれくらいの相手じゃなきゃ燃えないからな。』
直接手助けなどはしないものの…彼等の仕事が滞りなく終わるように協力し、時にアドバイスなどをして…サポートすること。
天や、マネージャーである姉鷺には「他の事務所のグループと馴れ合い過ぎるな。」と怒られてしまうかもしれないが…
エルの経験上…不安定で、危うい状態にあるアイドルに自信を取り戻させる場合、最も効果的なのは一つでも多くの成功の経験を積むこと。
成功は自信へと繋がり…こうなってしまうという不安に思う気持ちを軽減できる唯一の薬であり…
不安になってしまった時…「自分はこんなことも出来たから。」と自分を鼓舞することができる道標。
それを自分の力で作ることさえ出来れば、不安をかなり減らすことが出来…仕事も上手く進められるようになるだろう。
だから今、エルがしていることは…その経験作りの手伝いとも言うべき作業であり…
現状を詳しく知っているエルにしか出来ないことでもある。
だから、エルはそれに熱心に取り組んだ。
かつて…自分以外のTRIGGERの3人を追い抜いたIDOLiSH7にもっと上の方まで登って来てほしい。
エルもまた、密かにそう思い…IDOLiSH7を応援している人間の1人だから。
そんな思いを抱えたエルの前に…次に現れた迷い星は…
『今日はよろしくな、七瀬くん。』
「はっはい！よろしくお願いします！」
自信を喪失した、センター。
エルが彼を成功へと導くことができるのか…
それは未だ、誰も知らない。
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ポテチ(プロフ) - 月さん» 良かったです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2018年11月14日 17時) (
レス) id: ddf2424aad (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - ポテチさん» 確認できました！ありがとうございます！直ぐに訂正しますね。ご報告ありがとうございました！ (2018年11月14日 17時) (レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
ポテチ(プロフ) - 「出口のない迷路」の最初の方に「IDLISH7」ってあると思うんですけど、そのスペルの「IDOLISH7」の“O“が抜けてしまっていると思うんですが…。分かりにくくてすみません。分からなかったらまた聞いてください！ (2018年11月14日 17時) (レス) id: ddf2424aad (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - ポテチさん» 作風が好きだと言って頂けて嬉しいです。ありがとうございます。 (2018年11月14日 17時) (レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - ポテチさん» すみません…確認してみたのですが、どこの部分で間違えているのか発見できませんでした。どの辺りで間違ってるとか教えていただけないでしょうか？大事なグループ名を間違えるなんて作品に失礼極まりないので… (2018年11月14日 17時) (レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
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