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操り人形38 ページ40

「…ん」






思い瞼を開ける。




頭が痛み、ここが保健室であると理解するまでに、数秒を要した。
右目には包帯が巻かれており、視界は不安定だ。




私は確か鈴勿に……ああ、その後倒れて…







家入「A!」






その時、私の名前を呼ぶ声がした。
見上げれば、安堵したような家入さんがいる。







家入「ハァ…」




「家入さん…?」






そして、抱きつかれた。





私は驚いて目をパチクリさせる。





そうしていると、





夏油「A!」




七海「Aさん!」





夏油くんと七海くんも入ってきた。その後灰原くんも入ってくる。






そして、彼らも安堵を浮かべて私に抱きついてきた。






ーー温かい






そう思って抱き返していると、






五条「……大丈夫かよ」





「五条さん…」





五条さんも入ってきた。





彼の頭には、拳骨が落とされた痛々しい跡が残っている。






そんな彼に、皆呆れたような表情を向けていた。






五条「その…すまな、かった。……鈴勿の言うことが本当だって思い込んで、お前らの話、全く聞いてなかった。お前には、暴力振るっちまった」





すまねぇ。






そう五条さんが言う。






…彼もまた、鈴勿の被害者だ。






ちょろすぎて、騙されて私に振るった暴力。





でも、それは例え騙されていたとしても許されない行為なのだ。







「…私は、別に貴方をどうこうとかはしません。私が罰を与えるのは鈴勿だけです」






でも、暴力を振るったことは許しません。







私は最後にそう言いつけた。
例え被害者でも、私に暴力を振るったのは事実なのだから。





五条「わかってる。……でも、本当に、その…すまなかった」



「はい。謝罪は受け取ります」




私がそう言うと、五条さんは柄にもなく頭を下げ、保健室を出て行った。






夏油「A、ありがとう。悟にチャンスを与えてくれて」




少しして、夏油さんがそう呟いた。




「チャンスだなんて…。でも、私、いずれ五条さんとも仲良くなりたい…と思っています。彼は、鈴勿のように暴力を振るわない人だとは知っているので」




操られていたとしても、私は一年以上共に時を過ごしてきた。彼が鈴勿の為に私に暴力を振るったことはわかっている。




夏油「ありがとう」



「感謝されることじゃないですよ。……鈴勿ってどうなったんですか?」




そう聞けば彼らは顔を見合わせた後、ゆっくり話し始めた。

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AО777 - しろりんさん» 鈴勿には事の重さを知り、後悔してもらおうと思い、このような結末になりましたがスッキリしていただけたようで何よりです!お読みいただきありがとうございました…!! (12月30日 15時) (レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 夢主ちゃん…幸せになれて…五条くんとも順調に和解してるみたいで良かった…。🤭…鈴勿は記憶が消えなくて正解ですね…夢主ちゃんにあれだけ酷い事したんだから因果応報は当たり前だよ…後悔してるの見れて…スッキリしました…。(´o`) (12月27日 21時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
まり - 1が読みたいです! (12月11日 23時) (レス) @page44 id: 0e8e58c55c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 1が読みたいです!! (12月10日 14時) (レス) id: 43dfb5bec0 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 2が読みたいです! (12月9日 22時) (レス) @page44 id: dc2461d50b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AO777 | 作成日時:2023年11月11日 20時

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