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操り人形35 ページ37

五条「おい…鈴勿。お前、何してんだよ…?」






五条さんは眉を顰め、信じられないような顔持ちでそう尋ねる。






しかし鈴勿はやってしまった、と言うかのように口を上下にパクパクさせるだけ。






呆然とする五条さんの肩に、夏油さんが手を置いた。






夏油「悟…これでわかっただろう?虐めていたのは鈴勿なんだよ」





五条「……………嘘、だろ…」





七海「あんた、人の話聞かなすぎだと思いますよ」






五条さんは夏油さんと七海くんにそう言われて、やっと全てを理解したのか自虐するように苦笑いを浮かべた。






夏油さんはそんな五条さんにため息をついた後、鈴勿に真っ直ぐ目を向ける。






それに続くように他の二人も、勿論私も彼女に目を向けた。








それは、








ここに鈴勿の味方など、誰一人としていないことを示していて。








鈴勿「……っ」








鈴勿は顔を歪め、ただ焦ったように私を睨むだけ。








私はそんな彼女に、一番したくないであろうことを言った。









否、命令したと言おうか。










「鈴勿。私に謝って」





鈴勿「………は?」








それに鈴勿は予想通り、怒りを含んだ声をあげる。








鈴勿「何言ってんのよ…!そんなことする訳ないじゃないっ!」





「…私はもっと酷いことされたよ。暴力、さっきも振るわれたし」





鈴勿「それは貴女だからいいのよっ!貴女はーー」





「格下の人間だから?」







そう言葉を遮って言えば、鈴勿は不機嫌そうな顔を更に険しくする。





しかしそんなことは気にせずに、私は地面を指差す。






そして鈴勿のように、笑みを浮かべて言った。











「ねぇ、鈴勿。ここで私に謝って」












まずは貴女の高まりに高まったそのプライド、









へし折ってあげる。

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AО777 - しろりんさん» 鈴勿には事の重さを知り、後悔してもらおうと思い、このような結末になりましたがスッキリしていただけたようで何よりです!お読みいただきありがとうございました…!! (12月30日 15時) (レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 夢主ちゃん…幸せになれて…五条くんとも順調に和解してるみたいで良かった…。🤭…鈴勿は記憶が消えなくて正解ですね…夢主ちゃんにあれだけ酷い事したんだから因果応報は当たり前だよ…後悔してるの見れて…スッキリしました…。(´o`) (12月27日 21時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
まり - 1が読みたいです! (12月11日 23時) (レス) @page44 id: 0e8e58c55c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 1が読みたいです!! (12月10日 14時) (レス) id: 43dfb5bec0 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 2が読みたいです! (12月9日 22時) (レス) @page44 id: dc2461d50b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AO777 | 作成日時:2023年11月11日 20時

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