操り人形28 ページ30
五条「…お前っ!!A!!さっさと操んのやめろよ!鈴勿を虐めて、こいつら操ったって意味ねぇだろっ!!!」
すると、青筋を浮かべた五条さんに怒鳴られる。
そしてまた私の胸ぐらを掴む勢いで近づいてきた。
しかしそれは、私の前にいる二人に遮られる。彼らは無理矢理にでも私に近づこうとする五条さんを地面に押し付けた。
夏油「Aが操られているんだ。悟、気づかないのかい!?鈴勿が術式を使っているんだよ!」
七海「六眼でもっとしっかり見たらどうですか…!?」
五条「っうるせー!!お前らさっきの見ただろ!?あいつ、喜んでんじゃねーか!」
七海「それは操られているからですよ!…ったく、あんたいい加減気づけよ…!」
彼らが説得を試みてくれているが、五条さんは彼らに私がそう言わせていると信じていて話を一向に信じようとしない。
私が呆然としていると、
コツコツコツ
と足音が近づいてきた。
その正体は、鈴勿だ。
彼女はただ嬉しそうに、笑っている。
.
.
「ぁ……」
ーー怖い
家入「鈴勿!そこから動くな…!」
近づいてきた鈴勿に、家入さんが私を庇う形で前に出てきた。
鈴勿「…………硝子ちゃん。退いてくれないかな?」
家入「そう言われて退くと思うか?」
家入さんは鈴勿をきつく睨む。
しかし鈴勿は物怖じせず、むしろ愉快そうにクスリと笑って、ズイと家入さんに顔を近づけた。
そして笑みを浮かべたまま、言う。
鈴勿「退いてくれる?」
家入「っ…!?」
ーー何か、やろうとしている。
何となく、そう感じた。
鈴勿は、家入さんにまで手を出そうとしている。
それだけは、ダメだ。
「っ…」
そう思って動こうとするも、術式にかかっている私は身動きが取れない。
今度は動かないようにされたんだ。
…ああ、自分が憎い。
ここで動けない私が、
操られたままでいる私が、
心底憎くて、
泣きたくなる。
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AО777 - しろりんさん» 鈴勿には事の重さを知り、後悔してもらおうと思い、このような結末になりましたがスッキリしていただけたようで何よりです!お読みいただきありがとうございました…!! (12月30日 15時) (レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 夢主ちゃん…幸せになれて…五条くんとも順調に和解してるみたいで良かった…。🤭…鈴勿は記憶が消えなくて正解ですね…夢主ちゃんにあれだけ酷い事したんだから因果応報は当たり前だよ…後悔してるの見れて…スッキリしました…。(´o`) (12月27日 21時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
まり - 1が読みたいです! (12月11日 23時) (レス) @page44 id: 0e8e58c55c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 1が読みたいです!! (12月10日 14時) (レス) id: 43dfb5bec0 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 2が読みたいです! (12月9日 22時) (レス) @page44 id: dc2461d50b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AO777 | 作成日時:2023年11月11日 20時