操り人形24 ページ26
突然現れた鈴勿に、皆驚いた顔をする。
家入「鈴勿…!」
鈴勿「そうだよ?」
そう言うと、鈴勿はニコリと笑みを浮かべて、不思議そうにする。
「どうしたの皆___」
私のこと睨んじゃって。
そして、こてんと首を傾げてそう言った。
その言葉に私は鈴勿から視線を外し、後ろを見る。彼らは鈴勿をきつく睨み、私と鈴勿の間に入った。
じんわりと心が温かくなる。
…仲間がいるって、こんな感じだったっけ。
すると一番前にいる夏油さんが作り笑みを浮かべて、鈴勿を見下ろした。
夏油「どうしたも何も、君がAを虐めていたことが判明してね」
鈴勿「うん。知ってるよ」
それに、鈴勿はごく自然にそう返した。
…おかしい。
私を操っていたことを知られたのに、いつも通りだ。
そう思っていると、
五条「おい!鈴勿、どこ行くんだよ!?」
遅れて五条さんもやってきた。
彼は夏油さんに家入さん、そして七海くんを見て驚いたような顔をするが、私を視界に入れると顔を歪ませる。
その顔は酷く悲しそうに見えた。
五条「……………なんだよ。お前ら…っ」
夏油「悟…?」
不思議そうにしている夏油さん達など気にせずに、彼は私の方に足を踏み出す。
その顔はいつのまにか怒りに満ちていて。
五条「早くとけよ!!」
「っ!?」
彼は私の目の前に立つと、乱暴に胸ぐらを掴んだ。
早くとけよ…?
その言葉に引っかかっていると、
夏油「悟…っやめろ!!」
七海「あんた何しているんですか!?」
家入「おい、五条!!」
皆が制止しようと五条さんに触れようとした
その時、五条さんが怒鳴った。
五条「っお前が!あいつら操ってんだろ!?」
「…………え?」
その言葉に私は呆然と、夏油さん達はピタリと動きを止めた。
「何、言っているんですか…?」
五条「…っお前が、こいつら操って味方につけてんだろ!?早くとけよ!!」
真剣に怒鳴る五条さんに私は言葉を失う。
彼は、至って真剣なのだ。
……まさか
そう思ってドアの近くに視線を向けると、
ニタリと気味悪く笑う鈴勿がいた。
279人がお気に入り
「呪術廻戦」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
AО777 - しろりんさん» 鈴勿には事の重さを知り、後悔してもらおうと思い、このような結末になりましたがスッキリしていただけたようで何よりです!お読みいただきありがとうございました…!! (12月30日 15時) (レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 夢主ちゃん…幸せになれて…五条くんとも順調に和解してるみたいで良かった…。🤭…鈴勿は記憶が消えなくて正解ですね…夢主ちゃんにあれだけ酷い事したんだから因果応報は当たり前だよ…後悔してるの見れて…スッキリしました…。(´o`) (12月27日 21時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
まり - 1が読みたいです! (12月11日 23時) (レス) @page44 id: 0e8e58c55c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 1が読みたいです!! (12月10日 14時) (レス) id: 43dfb5bec0 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 2が読みたいです! (12月9日 22時) (レス) @page44 id: dc2461d50b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:AO777 | 作成日時:2023年11月11日 20時