検索窓
今日:11 hit、昨日:5 hit、合計:109,145 hit

操り人形23 ページ25

夏油「…すぐに聞いて悪いがA、君は鈴勿に術式をかけられていたんだね?」





泣き止んで少しして、夏油さんがそう聞いていた。しかし、幼子のように泣いていた私は、上手く言葉を発せない。




すると、それを察してくれた七海くんが代弁してくれた。





七海「そうですよ。鈴勿さんの人操術式をAさんはかけられていました。表では明るく、裏では性根の悪い女を演じさせられていたそうです」




術式を使っていることがわからなかったのは、鈴勿さんの体質でーー





七海くんが私から得た情報を的確に、丁寧に説明していく。






夏油「…そうか」





そして説明がし終わると、夏油さんはそれを聞いて顔を伏せた。





夏油「私は何をしていたんだろうな。鈴勿に、騙されていた。Aがそういう子なのだと、信じきっていた」




それに家入さんが同感だ、と声を漏らす。




彼らは罪悪感を感じているのだろう。




でも、





「……私は仕方がなかったと思います。私は自由に動けなかったので、伝える術などありませんでした。例え操られていない時でもーー」





そこまで言って、ハッとする。















ーーこの秘密を知られてしまった。







言ったらどうなるか、何で忘れていたの…?



















____何逃げ出そうとしたのよ、A



















わかってる?貴女は一生私のおもちゃなの。



















だから、


















これからは逃げないように家の皆に見張らせておくから。



















いい?貴女は私の哀れな操り人形なんだから、



















逃げちゃダメなのよ_______



















.



















.



















「ぁ…」














ーーそれは、鈴勿の家の者に捕まえられ、連れて帰られた時に言われた言葉。










私はあの時から、ずっと監視されている。










鈴勿の家の人に。









そして、何かあった場合、












鈴勿「皆で何しているの?」






「っ…!!」











それは迅速に鈴勿に報告される。













だから、誰にも言えなかったのに、










どうして忘れていたのだろう。

操り人形24→←操り人形22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (174 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
279人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

AО777 - しろりんさん» 鈴勿には事の重さを知り、後悔してもらおうと思い、このような結末になりましたがスッキリしていただけたようで何よりです!お読みいただきありがとうございました…!! (12月30日 15時) (レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 夢主ちゃん…幸せになれて…五条くんとも順調に和解してるみたいで良かった…。🤭…鈴勿は記憶が消えなくて正解ですね…夢主ちゃんにあれだけ酷い事したんだから因果応報は当たり前だよ…後悔してるの見れて…スッキリしました…。(´o`) (12月27日 21時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
まり - 1が読みたいです! (12月11日 23時) (レス) @page44 id: 0e8e58c55c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 1が読みたいです!! (12月10日 14時) (レス) id: 43dfb5bec0 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 2が読みたいです! (12月9日 22時) (レス) @page44 id: dc2461d50b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:AO777 | 作成日時:2023年11月11日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。