操り人形のままでなど【呪術廻戦】

操り人形16 ページ18

五条「鈴勿！大丈夫か！？」



鈴勿「…うん！大丈夫だよ」






教室について一番に、五条さんは鈴勿の方に駆け寄っていった。







彼はもう惚れ切っているみたい。








…私の方には誰もこないよね。








いつものことだ。








そう、いつものこと。








そう思って席に座ろうとすると、








夏油「大丈夫かい？」






「ぇ」






夏油さんが声かけてきた。






え？？






私が呆けていても、口は勝手に動く。







「全然大丈夫だよ！私は元気ーー」






夏油「嘘だろ」







その真剣な目に写されて。






操られていても、言葉に詰まる。






笑顔のまま硬直していると、






家入「顔色悪いぞ」






家入さんまでやってきた。






ん？んん？？






あれ？何で私のところに来てるの？







鈴勿は？







「…大丈夫だってー！心配しなくたって」





家入「……右腕、折れてるだろ」





「ぇ」






見事に当てられて再び笑顔で硬直する。





何で？





「だからそんなことーー」





家入「右腕、利き手だろ？なのに椅子引く時左腕使ってたし、明らかに庇ってる」





「……」






お見事。全部合っている。





何も言えずにいると、左腕を掴まれ、無理矢理立たされた。






「あれれっ？どうしたの？」





夏油「ちょっと私達と来てもらおうか」





家入「そうだな。五条、鈴勿、夜蛾センに言っておいてくれ」





「えええー？」





鈴勿「え…」




五条「は？ちょ、待てよーー」







彼らは二人に声をかけられても知らんぷり。





そして私はなぜか強制的に、廊下に連行されることになったのだった。

操り人形17→←操り人形15

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す