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Zyjacya in love2* ページ3

ゼンは私の自慢の弟だった




昔は「姉上、姉上」と言って




いつも私の後ろを付いてきていた




それがとてもとても可愛くて




本当に世話が焼ける弟だった




でも今はちがう




あの小さかった背も




あの子供のような笑顔も




あのかわいかった姿も




もうゼンにはなかった




背も大きくなり、笑顔も大人っぽくなって、姿もカッコ良くなって




そして何よりも大切な人がいた




姉の私からすれば




それはとても嬉しく感じるはずなのに




何故か取り残されたみたいで




とっても寂しく感じた




もう大人だから泣かないはずなのに




自然と涙が溢れてきた




拭っても拭っても全然止まらない





「何泣いてるんですか?お嬢さん」





ふいに声がした




いそいで涙を拭って




声がした方に顔を向けると




そこには見知らぬ男がいた




位の証明書を持ってはいるが




とても怪しく感じた





『あなた本当に王宮の方かしら?』




声を少し低くして




その男に私はたずねた




するとその男は一歩近づいて




私にそう答えた




正直苛立った





「ゼン王子のお姉さんってこんなに酷いんですね」


『……あなたもしかしてゼンの側近?』


「はいそうです」




実に胡散臭くて信じられない




ゼンはこんな奴を側近にしたの?





「それよりもなんで泣いてたんですか?今も泣いてるし」


『へ!?』





気がつけばまた泣いていた




こんな姿を見られるなんて




とてもとても恥ずかしい




けど男は優しく涙を拭いてくれた




それだけで私は




名も知らぬ男に心を奪われてしまった

Zyjacya in love3*→←Zyjacya in love1*



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練爛々(プロフ) - チアキさん» ありがとうございます!応援よろしくお願いします! (2015年12月24日 9時) (レス) id: 4f09b777b3 (このIDを非表示/違反報告)
チアキ - 頑張ってください! 応援していますよ! (2015年12月24日 2時) (レス) id: 797136f19a (このIDを非表示/違反報告)
練爛々(プロフ) - ユウナさん» 読んでくださってありがとうございます!これからも更新がんばります! (2015年9月29日 6時) (レス) id: 4f09b777b3 (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ - こんにちは!青春×機関銃の小説も読ませていただいております!青春は、緑さん、蛍、市が好きです!白雪は、オビ、ゼン、白雪です!頑張ってください! (2015年9月28日 21時) (レス) id: 83ad2bc187 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩華 | 作成日時:2015年9月12日 13時

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