Zyjacya in love【赤髪の白雪姫】

Zyjacya in love14* ページ15

ゼンsida





「姉上大丈夫ですか!?」





姉上は背中から血を流しながら




剣を使ってなんとか立ち上がった




でも足取りはフラフラで




今にも倒れそうに見える




姉上を斬った盗賊を俺はその場でおさえた




もう盗賊たちは全員捕縛されており




さすがに襲うことはできなかった





『アスカ・ヴァイン、あなたを捕縛する』





とても凛々しく鋭い瞳で




姉上は領主を睨み付けた




何故かその姿は輝いて見えた




本当に姉上には敵わない





夢主sida





『っ……………………！』





痛みに耐えられず、その場で膝を付いてしまった




ゼンが駆け寄り私を心配してくれる




有栖もルアも皆、私を心配してくれる




ああ、本当に私は人に恵まれてるのね




少し目に涙が滲んで、思わず泣いてしまった





「どうしたんですか!?痛いのですか？」


『ごめんなさいね………なんだが嬉しくて』





ゼンは驚いた顔をして、すぐに微笑んだ




きっと私の言葉の意味がわかったのだろう




本当に末恐ろしい私の弟だ





そこで私は意識を手放した

Zyjacya in love15*→←Zyjacya in love13*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す