Zyjacya in love【赤髪の白雪姫】

Zyjacya in love13* ページ14

夢主sida





『…………そこまでよ。アスカ・ヴィアイン』





領主は舌打ちして、盗賊たちに指示を出そうとした




でもその盗賊たちに指示を出すのは不可能だ




何故なら援軍が駆けつけてくれたからだ




援軍といっても一国の王子で私の弟だけど





「ゼン王子まで…………!?」





ゼンが来たことに驚きを隠せない有栖




そりゃそうよね




有栖は元々ゼンに仕えることになっていたから




そしてもちろんオビもいる




目を逸らしながら剣を鞘から抜いた





『住民への迫害、脅迫、命令違反さらには人身売買…………あなたのしてきたことは許されないことよ』





領主に近づきながら口を開く




自分でも驚くぐらい冷めた声が出た




でも領主のしてきたことは許されないことだ




アヴニールを迫害し、売買し住民を脅すなんて




最低で最低すぎる行為だ





『それに私の大切な従者をこんな目に…………
あなたのことは絶対許さない！』





だけど領主はなぜかニヤリと笑った




証拠も掴めたしもう彼は八方塞がりなのに




ついにおかしくなったのかしら？




領主をしばらくに睨んでいると





「姫様後ろです！」





有栖の声と共に、後ろから私は斬られた

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