Desired timbre【空閑愁】

Episode9* ページ10

？？？sida








「ただいま……」







部活が終わって家に帰ってきた





だけど返事がない






いつもなら、お姉ちゃんが出迎えてくるのに






返事もないし明もついてない






どこか出かけてるのかな？








「………………はぁ」







とりあえず荷物置いて





お風呂に入ってごはん食べよ







「お姉ちゃんいるのー？」







ドアをノックしても返事がない





思わず開けてしまった







「っ………………！」







部屋の中でお姉ちゃんが倒れていた






手首から流れる真っ赤な液体







「お、お姉ちゃん！」







こんなことするなんて、信じられなかった





愛想がなくて、クールだけど





頭が良い自慢のお姉ちゃん





どうして、どうしてなの…………？







「ねぇ、目覚まして！」







何度呼んでも応えてくれない





でもまだ息はある





早く助けないと死んじゃう





私には、救急車を呼ぶことしか出来なかった

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