At that time2-6* ページ8
「何をする！」
いきなり飛びつかれ征陸は思わず声を上げる。
抵抗して引き剥がそうとするが、朱は離すまいと必死に引き止めた。
「あの人は保護対象です！」
「そのためのパラライザーだろうが！今すぐ眠
らせて確保するんだ！」
征陸の言葉に首を振って必死に訴える。
「彼女は混乱してるだけです！そんな乱暴なこ
としなくても…………」
「いいか！ドミネーターはシビュラの目だ。こ
の街のシステムそのものが彼女を脅威と判断し
たんだ！その意味を考えろ！」
それでも朱は引けをとらない。
何の罪も犯してない人間を裁くのは、正しくないと信じているから。
「だからって何もしてない被害者を撃つなんて
そんなの納得できません！」
真っ直ぐに言葉をぶつける朱に、征陸は苦々しく舌打ちした。
一方、対象を排除した狡噛は逃亡した人質を追いかけていた。
ドミネーターを構えつつ人質の後を追う。すぐに人質は見つかり徐々に距離を詰めていった。
返り血だらけの人質は、灯油を撒き散らしライターの火をつける。
「ひっ！…………もう来んなよぉぉぉぉぉぉ!!」
下手をすれば全身火だるまになってしまう。
狡噛は無表情で躊躇うことなくドミネーターで執行しようとした。
が、そこで朱が現れ制止をする。
「狡噛さん！やめてください！お願いです！彼
女は被害者で……………」
ドミネーターを向けるが無機質な声が聞こえる。
『対象の脅威判定が更新されました 執行モード
リーサル・エリミネーター 慎重に照準を定め対
象を排除してください』
「そんな！」
朱を無視してドミネーターを構えていた狡噛は、こちらを向いて何かを言った。
その言葉が聞こえたかのように、朱はドミネーターの引き金を絞った。
At that time2-7*→←At that time2-5*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明里香(プロフ) - 6ー4話、唐之森じゃなくて、唐之杜です。複数箇所もあります。 (2022年9月28日 6時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 6ー1話、唐之森じゃなくて、唐之杜です。 (2022年9月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 5ー6話、こっぴとぐじゃなくて、こっぴどくです。 (2022年9月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 2ー5話、給料文じゃなくて、給料分です。 (2022年9月25日 17時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 2ー4話、サイコパザードじゃなくて、サイコハザードです。 (2022年9月25日 17時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mermaid | 作成日時：2016年11月22日 21時
