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「君、SEVENTEENのジョンハン君だよね。
他のメンバーはどうしたの？体調悪そうだけど、まさかメンバー1人も連れてこないでこんな所まで来たの？」
「......はい」
椅子に座っている俺の前に屈んで、
綺麗な目をする先輩を一切揺るがず俺を見つめてくる。その迫力がまた耐え難くて、思わず目を泳がせる。
だが、俺より幾つもの才能を持ち、先にデビューを果たした先輩に無礼の無い様に接するのは常識だ。それに先輩はSEVENTEENのメンバーではないし、例えこれからの共演があっても強い絡みは無いだろうと思い、体調が悪い全ての理由を話した。
「...こんなに頑張ってる子を馬鹿にするなんて、この業界も身の程知らずが増えてるんだな...」
俺が話をしている最中も、先輩は真剣に聞いてくれて、まるで子守唄を歌う母の様に俺を安心させる言葉を言ってくれた。
「君は......プロ顔負けだよ。
メイクでも隠せそうにないぐらい顔色が悪いのに、ペンの為にそこまでやる君は最高のアイドルだ。
私は部外者だから、君達SEVENTEENの間には入れないけど、君はとても良い家族に囲まれているんじゃないの？」
「...！」
「今の話を聞く限り、君がどれほど辛いのか痛い程分かった。でもね、君の様に苦しんでいるのは君だけじゃない。
君を心配しているメンバーも、何も言わない君を見ている事しか出来ず苦しんでいると思う。」
...そうだ、俺には、12人の家族がいる...。
とても心強い弟達が居るんだ。
なのに俺は、ただ心配を掛けたくないの一心でメンバーに相談すらしなかった。
ジスのあの心配の眼差しを無視してまでだ。
今更ながら、メンバーの大切さを先輩に教え込まされる。
「ほら、ココア。気休めにしかならないけど、これ持っていきな。」
「そ、そんなっ...！僕が勝手に喋り出した話を聞いてもらった挙句そんなものまで...っ」
「そんなものって...このココアそんなに高級品じゃないし。良いよ、早く待って行って。君には帰らなきゃ行けない場所があるでしょ？」
そういって先輩は俺の背中を押した。
その拍子に俺は前のめりになって、ヒカ先輩が居た方にもう一度目を向けると、そこはもう蛻けの殻で。
不思議な人だな、と思いながら、
少し軽くなった足取りでメンバーの居る楽屋へ足を進めた。
あなたのお陰でメンバーにちゃんと話せそうです。
ヒカ先輩
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SARA(プロフ) - めちゃくちゃ好きです！クオリティが高くて強くてかっこよくて可愛い夢主ちゃんが憧れで理想です！✨もしも再更新の予定があったら楽しみにしてます！🤍 (4月4日 0時) (
レス) @page10 id: 1b37a3f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
夕奈(プロフ) - このお話すごく大好きです！！更新楽しみに待ってます！！ (2021年1月24日 8時) (レス) id: 5f42634ad4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぶ(プロフ) - 空白さん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからも頑張ります！ (2020年8月24日 0時) (レス) id: 43dc35ea54 (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - K-POPをあまり知らない身ですがいつも楽しませてもらってます。クオリティも高く読んでいてここまで楽しい作品は久しぶりです◎ これからも陰ながら応援しています@(・●・)@ (2020年8月19日 9時) (レス) id: 969ae6f916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぶ | 作成日時：2020年8月17日 23時
