# 高嶺の花だってさ。 (ページ7)

今日:3 hit、昨日:19 hit、合計:371,070 hit

# ページ7

_

目の前に用意されたホワイトボードにペンを滑らせ、名称に使えそうな単語を幾つか描けたら一度見直して、納得がいくものが無ければスポンジで消していく。

“名称決めで1番大事なのは、ペンをどう表すか、です。自分の中でペンがどの様な存在かをよく考えてくださいね？”

数時間前、私とスングァンにそう言ってきたマネージャー・タキの言葉が頭の中で渦巻く。

そりゃあ...The Best Showの時から応援してくれるペンも居る訳だし、慎重に考えないといけない事ぐらい承知してる。
でも、どう表すか考えなさいなんて突然言われても、ねぇ...？

スングァナはスングァナでペンの名称を決めたのはデビュー直前の5年前の事らしいし...スングァナの意見が参考になる訳ではない。はっきり言わせてもらうけど。

「Aっ...あ、CYAN...これとかどう？」

「...Jewel(ジュエル)...？......あんたこれ絶対面倒くさかったからCaratと繋げようとしてんでしょ。」

「......いや別にっ...？ちゃんと考えてるよ？
この5分間1度もCYANに喋りかけてなかったじゃん。」

いや短いなおい。
ワザとらしく目も逸らしやがって。完全にCaratから似てる単語取ってるでしょ。
いくら他の事務所からデビューする歌手のペンの名称を一緒に考える事になったからって...ちっちゃい頃からずっと隣に居た、って言う訳じゃないけど...大心友とのコラボなんだからちゃんと決めてくれても良いよね。

...こんな事言ったらまずお前が名称考えろって言われそうだけど。