409 Last Target ページ9
-アヤ-
目の前の人が、一瞬誰だか分からなくなる。
それくらい、テミン君が怖かった。
私の知ってるテミン君は、穏やかで、優しくて、卑怯なことは絶対しない、そんな人のはず。
なのに、目の前のこの人は、すごく冷徹で、ひどい人。
ﾃﾐﾝ「一つは、アヤの盗作は自分が吐いた嘘だという。」
ﾘｰﾅ「っ、」
人を陥れるようなことなんて
ﾃﾐﾝ「もう一つは、何も言わずに歌手をやめて、永遠に芸能界から去る。」
ﾘｰﾅ「っっ、」
しないはずだった。
ﾃﾐﾝ「どっちか選べよ。」
耳を塞ぎたくなった。
ﾘｰﾅ「どっちにしたって私はっ…」
ﾃﾐﾝ「もうこの業界では生きられない。」
そう言った後、テミン君は一度だけ私を見て、それから。
「テミン君、聞こえない…」
私の耳を塞いだ。
そこからは、テミン君がリーナさんに何を言っているのか全然聞こえなくなって。
同時に、私の意識はそこで途切れた。
.
.
.
-No Side-
ﾘｰﾅ「どっちにしたって私はっ…」
ﾃﾐﾝ「もうこの業界では生きられない。」
酷く冷たいテミンの声がリーナに届く。
リーナの表情は恐怖に染まった。
テミンはアヤの耳を塞いで、静かに言葉を続けた。
ﾃﾐﾝ「いや、違う。
――――生かさない。」
ﾘｰﾅ「っ、卑怯者っ…」
リーナは強い怒りを感じた。
自分が騙されたこと、彼を信じたこと、全てを恨んでいた。
でも。
ﾃﾐﾝ「何とでも言えばいい。ただ僕は、
絶対にあんたを許さない。」
テミンはそれ以上にリーナを恨んでいた。
ﾃﾐﾝ「散々好き勝手にして、そんな言葉を言うなんて。呆れますよ。」
同時にテミンは、ICレコーダーのボタンを押した。
”…私がっ…アヤさんの楽譜をっ…盗みましたっ…”
”リーナだ…。あの女に、社員証を渡された。事務所の見取り図も一緒に。あんたの好きなアヤはこの部屋にいる。媚 薬をあげるから襲って来いって。”
”んーリーナには頭を狙っても良いって言われたから真上にしたわ。”
”リーナが、言ってたっ…。あいつに…アヤにっ、盗作疑惑をかけてやるって…”
ﾃﾐﾝ「素敵な友情ですね。
見事に全員自分の幸せの為にあんたを売りましたよ。」
言いながら笑うテミンの表情は、悪魔のようだった。
.
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あやテテ(プロフ) - のりかさん» 今更すみません…！振り返って見たらコメント返し忘れていたみたいです…。本当に本当に申し訳ございません…！コメントありがとうございました！ (2021年5月30日 21時) (
レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - なおてぃんさん» 最近更新してなくてすみません…。嬉しいお言葉ありがとうございます。頑張ります！！ (2019年9月13日 7時) (レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - 名無し74239号さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年9月13日 7時) (レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！これからも楽しみに待ってますね！！^ - ^ (2019年9月13日 6時) (レス) id: 78097fd4eb (このIDを非表示/違反報告)
名無し74239号(プロフ) - 毎回楽しませてもらってます！更新待ってます！ (2019年9月12日 23時) (レス) id: 51bece6398 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作成日時：2019年5月27日 15時
