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ｰアヤｰ
「テミン君…」
ﾃﾐﾝ「ん？」
「…ううん、やっぱりなんでもない。」
ﾃﾐﾝ「そう？」
聞いてしまったら、何かが崩れてしまう気がした。
それが何かは分からないけど、知らない方がいいだろう事。
怖いくらい収まった私へのアンチ。
嬉しいことだけど、何だかスッキリしない。
あの夜、私が意識を失ってから、何があったんだろうか。
聞くに聞けずにいた。
少しずつ声が出るようになったある日のこと。
非通知で電話がかかってきた。
「よぼせよ？」
？「チカ…、私だ。」
「っ、何の用です？」
久しぶりに聞くジョンフンさんの声。
彼は、今、どうしているのだろうか。
ﾌﾝ「会社が潰れてしまったのは知ってるだろう？」
「はい。」
ﾌﾝ「実は、建物の取り壊しまで話が進んでる。」
「…そう、ですか。」
別に、良い思い出なんか何も無い。
私の中で、あの場所は、
ﾌﾝ「事務所の片付けをしていたらお前の楽譜やら何やらが結構出てきた。もうかなり古いものだから不要だろうけど…私が勝手に捨てるわけにはいかないからね。」
「取りに行けば良いですか？」
嫌な思い出しかない。
ﾌﾝ「そうしてくれると助かる。」
「分かりました。いつが良いですか？」
学生時代のほとんどをあの場所で過ごした。
友達も、もちろん恋人もいなくて。
ただ学校に行って、勉強して。
そのまま事務所に行って曲を作って。
時々ライブをして。
嫌味に耐えて、涙を堪えて。
家もなくて、家族もいなくて。
そうやって、生活していた。
トラウマって訳じゃない。
今はすごく幸せで、今があるのはあの時の辛さがあったからだなんて思えるほどには笑っていられる。
だけど、過去をいくら乗り越えても。
もう大丈夫だと吹っ切れても。
事実は何も変わらなくて。
それを思い出して、少しだけ、泣きたくなることだってある。
「テミン君…」
ﾃﾐﾝ「ん？なに？」
「今度、LI事務所に行きます。」
ﾃﾐﾝ「…うん。」
「もし、予定が合えば、ついてきて欲しい…です。」
誰かに頼りたくなることだって、あるんだ。
ﾃﾐﾝ「良いよ。予定こじ空ける。」
「こじ空けるって…笑」
ﾃﾐﾝ「うん、こじ空ける。」
誰かの笑顔で、心が軽くなることも、ある。
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あやテテ(プロフ) - のりかさん» 今更すみません…！振り返って見たらコメント返し忘れていたみたいです…。本当に本当に申し訳ございません…！コメントありがとうございました！ (2021年5月30日 21時) (
レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - なおてぃんさん» 最近更新してなくてすみません…。嬉しいお言葉ありがとうございます。頑張ります！！ (2019年9月13日 7時) (レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - 名無し74239号さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年9月13日 7時) (レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！これからも楽しみに待ってますね！！^ - ^ (2019年9月13日 6時) (レス) id: 78097fd4eb (このIDを非表示/違反報告)
名無し74239号(プロフ) - 毎回楽しませてもらってます！更新待ってます！ (2019年9月12日 23時) (レス) id: 51bece6398 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作成日時：2019年5月27日 15時
