260 リーナさん ページ10
-アヤ-
ある番組で共演したリーナさん。
盗作騒ぎがあった後なだけに、気まずい空気になるかなと思っていたけど、そんな事なかった。
収録中、始終笑顔で話しかけてくれるリーナさんにホッとした。
確かにあの曲は私の書いた曲だった。
なくなってしまった楽譜は、どうやらリーナさんの手に渡ってしまっていたなんて、知らなかった。
『お疲れ様でしたー』
収録が終わり、楽屋に戻ると、どういうわけかそこにはリーナさんがいた。
「あれ、リーナさん…？」
私が声を掛けると、
ﾘｰﾅ「すみませんでした！！！」
彼女は勢いよく頭を下げた。
ﾘｰﾅ「私、見たことのない男性にあの曲の楽譜を渡されたんです。
良い曲だったから、使ってしまって…。」
「そうなんですか…。」
ﾘｰﾅ「疑惑が出たときに、初めてアヤさんの曲だと気付きました。
本当にすみませんでした。」
「もう、大丈夫です。」
事情を知って、安心した。
故意に彼女が私の曲を使ったわけではないと分かったから。
ﾘｰﾅ「そうですか…ありがとうございます…。」
未だに頭を下げたままのリーナさん。
頭を上げてくださいと言おうとしたその時。
ﾘｰﾅ「なーんて、言うとでも思いましたか？」
――――背筋が凍った。
ﾘｰﾅ「あはははは！！笑っちゃうわ。みーんなしてあの曲が盗作だって一瞬で見抜いて。
なのにあんたが否定した途端、一瞬で疑惑は消えて。
ばっかばかしい。」
狂ったようなリーナさんの笑い声に、出口のドアを探す。
だけど、
「っ―――」
だんっ！！
ﾘｰﾅ「アンタが、死ぬほど嫌いだ。」
強く押されて、壁にぶつかる。その衝撃で、尻もちをついた。
ﾘｰﾅ「何で否定したっ…！！なんであんな文章を出したっ…！」
「っ、」
ﾘｰﾅ「同情した？売れてない私に。あんたを越えられない私に。かわいそうだとでも思った？！」
「ちがっ…」
ﾘｰﾅ「実力のない歌手に、一曲譲ることで自己満足？
才能のある自分が、一曲誰かに渡したところで何も変わらないって、そんな自信があったんだ？」
「そんなこと…っ」
髪の毛を強く引っ張られて、痛みで言葉が出てこない。
ﾘｰﾅ「許さないから。」
私の胸倉をつかんで言うリーナさんには、もう、何も見えてなくて。
ﾘｰﾅ「アンタから全て奪ってやる。
消えてしまえ。」
.
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あやテテ(プロフ) - のんさん» ファンだなんて！とても嬉しいです。そう言ってもらえるとやる気に繋がります！！これからも楽しんでもらえるように頑張りますね！番外編への意見、参考にさせていただきます！コメントありがとうございました！ (2019年3月5日 16時) (
レス) id: e65795bbf7 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - シャヲルさん» 面白いなんて…！とても嬉しいです。これからどんな風に二人が変わっていくのか、楽しんでもらえるよう頑張ります！更新大変な時もありますが、このコメント欄を読むととてもやる気が出ます！私も終わりたくないです←）コメントありがとうございました！ (2019年3月5日 16時) (レス) id: e65795bbf7 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - あやテテさん！！初コメさせていただきます。あやテテさんの作品はホントに全部見させていただいておりまして、とてもファンです！！何度も読み返したりして楽しんでおります。今の展開くぅぅとなりながらもテミン君信じているぞ！と思いながら見てます。番外編も見たい (2019年3月5日 16時) (レス) id: e3ab995f23 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - sssssyさん» 私も読み返してみると、想像以上に悪い方向に話が進んでいて苦笑してしまいました…。二人やその周りが今後どうなるのか、是非最後まで見守っていてください！コメント本当にありがとうございました！ (2019年3月5日 16時) (レス) id: e65795bbf7 (このIDを非表示/違反報告)
シャヲル - 本当に面白い！少し悲しい展開だけど、また幸せな日々を過ごしてくれることを願って更新待ってます！！最近の楽しみです！更新大変だろうと思いますが、頑張ってください！応援してます！あと、このお話終わってほしくない…笑 (2019年3月5日 8時) (レス) id: 42b3ae179d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作成日時：2019年2月10日 0時
