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ｰテヒョンｰ
早朝3時、ブーンブーンとテーブルの上で鳴るスマホのバイブの音で目が覚める。
「ん〜、」
止めようとスマホに手を伸ばすけど、腕が届かなくて。
なんでこんな時間にアラームかけたんだっけ。
今日はオフだって言う認識は寝ていてもあった。
ふらつく足でテーブルまで行き、スマホを手にして画面を見て気づいた。
これはアラームではない。
「アヤさんっ…！？」
それはもう一瞬で頭の中が冴え渡る。
なんで、と思ったけどきっとそれは。
「ヨボセヨ！キムテヒョンイムニダ！」
《ふふ、早朝ですよね、元気ですね。》
「アヤさんっ…！」
5年ぶりの彼女の声に瞳の奥が熱くなる。
「アヤさんっ…！」
《韓国の方がこっちより17時間ほど進んでいるので、…今は朝の3時くらいですか？》
「はい。ということはそっちは…」
《前日の朝の10時です。》
「おはようございます、が一応通じますね。」
《はい。おはようございます。》
電話越しに聞こえる君の声が、新鮮で懐かしくて。
《時間的に迷惑なのは分かっていたんですけど、どうしても今、あなたに伝えたくて。》
「…はい。」
《あなたからのプロポーズの言葉を聞きたくて。》
「っ、それってっ…、、」
《ハリウッド映画の主演、決まりました。》
言葉にならなかった。
伝えたいことは沢山あるけど、どれも安っぽくて在り来りで。
君の血の滲む努力には釣り合わないと思った。
《テヒョンさん…？》
「アヤさんこんな言葉しか言えなくてごめん。
でも、心からおめでとう。」
《っ…十分だよ…ありがとう。》
それでも絞り出した俺の声はすごく震えていて。
「プロポーズ、必ずする。でも、電話越しはいやです。」
《それもそうですね。》
「…必ず迎えに行くから。待ってて。」
《はい。》
「アヤさん、」
《ん？》
「今この瞬間からあなたの左薬指は俺のものです。」
《はい、認めます。》
一緒に笑いあうこの時間が嬉しい。
たった1本の電話が君との距離をゼロにしてくれる。
違う場所で、君は昨日と言う今で、俺は今日という今で。
同じ話で笑ってる。
なんかすごく幸せだ。
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〇〇(プロフ) - 何回も泣きました良いお話でした (9月8日 19時) (
レス) @page41 id: dc7d3a4bc1 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - おにぎりさん» はじめまして！とても嬉しいお言葉をいただきありがとうございます！読んで下さった方が幸せな気持ちになってくれることが何より嬉しいです😌登場人物は拘っていたのでそう言って頂けて安心しました。こちらこそ読んで、コメントまで下さりありがとうございました。 (2022年1月30日 16時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - はじめまして。とても素敵なお話でした。昨日から夢中で読んで、今読み終わり、幸せな気持ちで感想を送らせてもらっています。出てくるみんなが素敵な人たちで、とても幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。 (2022年1月30日 9時) (レス) @page41 id: bdf3710115 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2022年1月1日 14時
