156 MIORI ページ6
ｰミオリｰ
ｿｸｼﾞﾝ「頑固で、今だって君は2人の気持ちを聞いたのに自分が正しいと疑わない。
君はいつも社長である僕に食ってかかるし。
悪くいえばわがまま、でもよく言えば、きちんと自分の道をわかってる。
普段はマンネよりもマンネらしく、パフォーマンス中は誰よりもおとなっぽい。コロコロ変わる魅力に、惜しまない努力に、仲間を思う優しさに、多くのファンが君についていった。」
その通りだと思う。社長はやっぱりすごい。
ｿｸｼﾞﾝ「でも、そんなナナだからこそ。
分かってくれると思ったんだけど。僕の見当違い？」
ﾅﾅ「っ、…とにかく、私は反対です。」
それだけ残して部屋を出たナナ。
分かってた。彼女は特にGift愛が強い。きっと反対すると思っていた。
でも、どうしてもこの休止は必要だと思った。
メンバーのために。
Giftのために。
「アヤ、」
アヤ「オンニ、」
「っ、」
久しぶりに、アヤからのオンニ呼び。
これを聞くと背筋が伸びる。
アヤ「正しい選択だと思います。でも、ナナさんが合意しなければ何も始まらないです。
でも、オンニに自由になって欲しいと思っています。」
その言葉を聞いて悟る。
全てをわかってこの子は言ってる。
誰よりも冷静で、人のことをしっかり見ている彼女。
アヤ「もう、我慢しなくていいです。
私が、何とかします。」
「アヤ、」
走ってナナの元へ向かうアヤを止めようとするも呼びかけた名前は役目をなさない。
ﾕﾝｷﾞ「テヒョン、」
ﾃﾋｮﾝ「分かってます。」
そのすぐ後ろを追うテヒョンに全てを任せた。
きっと、彼なら。
そんな思いを込めて。
「しゃ、ちょう…」
ｿｸｼﾞﾝ「大丈夫だよ、ミオリ。僕も何とかする。
今はアヤと彼に任せよう。
はい、じゃあ解散。」
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年6月8日 21時
