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ｰテヒョンｰ
俺は小さい頃、おばあちゃんに育てて貰っていたらしい。
その温もりはぼんやりと覚えているし、写真の中のおばあちゃんとの思い出も記憶にある。
でも、俺が4歳の頃、突然おばあちゃんは帰らぬ人となってしまった。
両親もいなかった俺を誰が引き取るのか親戚間で結構な問題になったらしい。
結局俺のおばさんにあたる人が引き取ってくれることになって、でもその人は俺の事を迷惑な存在だとずっと思っていたらしく。
それでも実の子じゃない俺を嫌々でも育ててくれたおばさんには今でも感謝している。
中学高校までは普通に学校に通わせてもらったけど、その後は縁を切りたいとはっきりと言われた。その衝撃は今も覚えている。
周りが受験勉強に励む中、俺はどうにか仕事を探す必要があった。
1人で生きていくために。
いくつもいくつも会社を受けたけど、どこにもひっ掛からなかった。でも、1つダメもとで受けた会社があって。そこが俺を受け入れてくれた。
それがSunnydayの事務所だった。
当時、Sunnydayがデビューするちょっと前で、ありとあらゆる雑用をさせられた。それは、Sunnydayがデビューして、マネージャーになっても変わらなかった。
安月給だったけど、1人で生活するには対して困らなかった。贅沢をしなければ十分だった。
ある日、社長室に呼ばれた俺はマネージャーを辞めて欲しいと言われ、代わりに言い渡された仕事内容には耳を疑った。
《3人の欲を処理することだけしてくれればいい》
《それって…》
《会社には来なくて良いよ。3人の誰かから呼び出されたら指定するホテルに行ってくれれば良い。
そこですることやってくれれば給料あげるよ。》
どうもあの3人はお盛んでね。
駆け出したばかりだから世間に知られちゃまずいから。
こんなの君にしか頼めないんだ。
そんな言葉は全部聞き流して。
《断るなら君はクビだ。》
どうせ悲しんでくれる人もいないのだからと。
生きていくためだと必死に自分に言い聞かせて身体でお金を稼いだ。
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年6月8日 21時
