182 JUNGKOOK ページ32
ｰジョングクｰ
ﾐｱ「でも、」
一度彼女が口を開いて、また閉じる。
「…？」
ﾐｱ「私たちスタッフと、アイドルのアヤさんじゃ、身分が違いすぎます。」
「…だから許されないって？」
ああ、この人は何も分かっていないんだなあ。
失礼にもそんなことを思った。
だって、そうじゃん。
「そんなの、関係ないと思うけど。」
ﾐｱ「え？」
「確かに、盛大に祝福はされないかもね。
でも、そんなの誰かが文句言うのは違うと思う。」
ﾐｱ「それは…そうですけど…」
他人の恋愛なんて誰かが口を挟むべきじゃない。
だって、当事者間でするのが恋愛じゃないの。
「テヒョンイヒョンはいい男だよ。」
君も、知ってると思うけど。
「アヤさんは言わずもがな。」
ﾐｱ「っ…」
「出会ったときからあの二人は何だか違ったんだよね。」
対面するのを目の前で見ていたからわかる。
お互いがお互いに惹き付けられていた。
何となくそんな感じがしていた。
「どうしようもなく惹かれることってあるじゃん。」
ﾐｱ「っ……。」
君も、分かるでしょ？
諦めたくても諦められない恋。
手に入らないのに求めてしまう。
そばにいたいって思ってしまう。
「それだよ。2人は。」
アヤさんは過去に恋愛で苦しんだ。
テヒョンイヒョンはきっとなにか俺たちに隠してることがある。
お互いに臆病になってるのは確かだった。
それでも。
「きっと、テヒョンイヒョンにはアヤさんしかいないと思う。」
ﾐｱ「…知ってますよ。」
うん、だと思った。
.
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年6月8日 21時
