177 MIORI ページ27
ｰミオリｰ
今日朝イチでアヤが昨日のことを謝った。
話の途中で帰ったこと、態度が悪かったこと。
私たちは気にも止めなかったことを真剣に謝るのがなんだかとても可愛かった。
そういうところでマンネらしさが出る。
ﾅﾅ「ギョンスさんにあった？」
恐る恐ると言った感じで聞くナナに、アヤは想像の何倍も穏やかで落ち着いた声で返事をした。
アヤ「会いました。
全部、終わりました。」
どういう話を彼としたのか。
それは分からないけど、きっと上手くいったのだろう。
アヤ「だからもう、気にしないでください。
綺麗さっぱり終わった訳では無いですけど、一区切り着きました。
みおちゃんやなっちゃんがいつも助けてくれたから日々、少しずつ前に進めたので、とても感謝しているんです。
もう、私は大丈夫。」
無理をしているような、そんな笑い方じゃない。
アヤの本来の可愛くて素敵な笑顔だ。
「テヒョンとは、あった？」
もうひとつ、気になることを聞いてみた。
一瞬、彼女の表情が固まったけど、次の瞬間には今までになく柔らかい笑顔で言った。
アヤ「はい。…また助けてくれました。」
良かったね、テヒョン。
あなたの優しさはいつも彼女に真っ直ぐ届いてる。
ﾅﾅ「え、何今の。なんかあったな〜？」
アヤ「…ないですよ、何も。」
ﾅﾅ「本当〜？」
アヤ「はい。
でも今、彼はオンニ達の次に大切です。」
そう言った時だった。
がたん！
アヤ「えっ、」
ﾃﾋｮﾝ「うわあ、いいとこっ…やらかしたぁ、
………聞いてません。
何も聞こえなかったのでもう一度…」
アヤ「……か、えりましょう。」
いつの間に居たのか。
でもきっと彼の耳には届いただろう。
だって、テヒョン、あなたすごくニヤけてるわよ。
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年6月8日 21時
