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ｰテヒョンｰ
部屋に入る一歩手前。どうしても足が止まってしまう。
この中に入れば歯止めが効かなくなる。
それを分かってて入ってしまっても良いのだろうか。
そんな俺の心配も露知らず。彼女は部屋の鍵を開け、中に入るよう促した。お互いにもうびしょ濡れで。
「アヤさん…」
最後の確認をしようとしたけれど。
アヤ「入って。」
囁くようなその音色が耳に入った瞬間、言いかけた言葉が全て頭の中から消えていった。
今夜を後悔するその日が来るかもしれないけど。
それでも。
今はあなたの肌を感じたい。
がちゃん。
ドアが閉まるその音を合図に、再び唇を重ね合った。
アヤ「んっ…テヒョ…さっ…」
「ん、」
玄関のドアに君を押し付けて、動きが取れないよう手を重ね、指を絡める。
最初は少しの抵抗があったものの、すぐにそれは解かれた。
大事に、ゆっくり堪能しよう。そう、思ってたのに。
アヤ「んっ…」
彼女の舌が俺の口を割って入ってきて。
暖かくて溶けそうな彼女のそれが俺の口内を侵す。
とにかく気持ち良い。もう、堪らない。
でも、受けばかりもしていられない。
うっすら目を開ければ、挑発したようなその瞳とぶつかった。
アヤ「んッ…んんっ…」
今度は俺が彼女の舌を絡めとって彼女の口内を侵す。
漏れる甘い声に骨抜きにされる。
「アヤさん…」
アヤ「テヒョンさんっ…」
やっとの思いで離れた唇。
彼女の額が俺の胸元あたりに沈む。
アヤ「テヒョンさんっ…」
もう一度俺の名前を呼ぶアヤさんの泣きそうな、けど甘い声を聞いた瞬間、何かが俺の身体の芯を揺らして。
迷わずアヤさんを抱き寄せた。
それからはあっという間だった。
そのままもつれるようにして部屋に上がり、何度も唇を重ね合いながら寝室へ向かい、崩れるようにして2人でベッドに倒れ込んだ。
彼女の服に手を掛けて、一瞬動きが止まる。
「アヤさんっ…」
俺の言いたいことが分かるのか、アヤさんは何も言わずに俺を見つめて。
ゆっくりと俺の首に腕を回した。
そして柔らかく微笑んで呟いた。
アヤ「……大丈夫。」
その言葉を皮切りに彼女の服を全て脱がした。
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年6月8日 21時
