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ｰテヒョンｰ
そして1週間後。
雑用だろうがなんだろうがドンと来いの精神で撮影現場に向かう。
久しぶりに見たアヤさんは今日も今日とて美しい。
「おつかれさまです！」
アヤ「ありがとうございます。」
「なんか久しぶりですね。」
アヤ「ですね。今日はここのお手伝いをしてくれるんですか？」
「はい。ナナさんもミオさんもオフなので。」
アヤ「ありがとうございます。」
「いえいえ！あ、差し入れなんですけど…」
山崎「アヤさん、読み合わせ良いですか？」
アヤ「あ、はい。テヒョンさん、ごめんなさい。」
「気にしないでください。後でお渡ししますね。」
申し訳なさそうに会話に入ってきたのは相手役の日本の俳優さん。
画面で見るよりずっとかっこいい。
仲良さげに話す姿に泣きそうになる。
「よし、仕事仕事！」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「取られちゃうかもね。」
「おわっ…！やージョングク！なんで既読無視するんだよ！」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「返す言葉がなかったです。」
「やー！」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「それより、良いんですか？取られても。」
「誰が誰に何を？」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「テヒョンイヒョンが、山崎さんにアヤさんを。」
「取られるって。俺は別に…。」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「山崎さんめちゃくちゃいい人なんですよ。顔も性格も。あらモテるわな。」
「あっそ。」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「強がってると後悔しますよ。いつだって素直にひたむきに頑張る人が勝つんですから。」
「別に、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「あ、じゃあ俺行きます。」
───いつだって素直にひたむきに頑張る人が勝つんですから。
その言葉が妙に響いた。
確かにその通りだと思うから。
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年3月29日 11時
