愛おしなんどもおろかなり Ⅱ (ページ49)

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99 NAMJUN ページ49

ｰナムジュンｰ

テヒョンからの羨望の眼差しを背にアヤと現場に向かった。指定されているのはおしゃれなカフェだった。

ここに相手がいるらしい。

『マネージャーさんはここまでです。』

「はい。じゃあ。」

アヤ「ありがとうございました。」

店の外で待っているように言われる。

テヒョンほどではないけれど、俺もそこそこに相手は気になるもので。

まあ、考えても分かるわけじゃないんだから。と自分に言い聞かせて大人しくベンチに座る。番組スタッフに貰った今日の予定にざっと目を通す。

「お互いの呼び方を決める、お互いへプレゼントを買う、ディナーをする。…デートってわけね。」

まあ、それが目的の番組だけど。

それにしても、なんでジニヒョンはオファーを受けたのだろうか。まさか本人がこの番組への出演に積極的だったわけはないし。

そこで、ひとつ嫌な予感がした。

社員旅行の前に事務所で大きな会議があった。と言ってもメンバーは社長、ユンギヒョン、ホソガ、俺の4人なのだけれど。

社長に渡された今後の大まかなスケジュールの中には社員旅行後のカムバ以降、カムバがなかった。

その社員旅行後のカムバすらまだだけど、それはきっと準備がそろそろ始まる。

でも、何故だろう。先3回分くらいのカムバの予定はいつも社長が組んでいるのに。

それが気になったのは会議後で。

改めて社長に問うほど緊急ものでは無いと思い、そのままにしていた。

けど、もしかすると。

恋愛天国への出演にGOサインを出した時から予感はしていた。

もしかしたら、社長は、…ジニヒョンは…

そこまで考えていた時、向こう側から懐かしい人が現れた。

それはEXOのマネージャーだった。

ああ、という事は…

そう思ったとき、

カフェから出てきた一組のカップルに流石に肝が冷えた。

「相手って……セフンか…。」

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