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ｰテヒョンｰ
誰よりも早く動いたのは、ミオリさんだった。
ﾐｵﾘ「ちょっと待ってください。」
ﾄﾞﾕﾙ「…なんですか。」
ﾐｵﾘ「ごめんなさい。」
その言葉の直後、バチンと音がした。
アヤ「みおちゃん、」
ﾐｵﾘ「満足？」
『こっちのセリフですけど。オッパ、大丈夫…？』
ﾐｵﾘ「あなたは黙って。…ドユルさん、満足ですか？」
ﾄﾞﾕﾙ「…なにが、」
ﾐｵﾘ「ナナの泣きそうな顔見れて。ナナを傷つけて。」
ﾄﾞﾕﾙ「…、」
ﾐｵﾘ「…何年も一緒にいる彼女がいて、どうしてナナに手を出したの。」
ﾄﾞﾕﾙ「………売れるため。
……ナナヌナトップアイドルだから。その彼氏って注目されるじゃないですか。だから…。」
ﾐｵﾘ「っ、、…このクズ。」
低く、深い声で呟いたミオリさん。
アヤさんは無表情でドユルさんを見つめていた。
2人の怒りを察したのか、ドユルさんもその彼女も青ざめる。
ﾐｵﾘ「…行くよ、アヤ。こんな人間に怒ることは無駄なエネルギーだわ。」
アヤ「ですね。」
背を向けたミオリさん。
アヤ「ひとつ、言わせて貰うと…、」
ﾄﾞﾕﾙ「…。」
アヤ「…Giftを味方につければ売れる。大正解です。
だけど、そんなもので得た名声は一体いつまで続くでしょうか。
……Giftを敵に回したらどうなるのか。
もちろんそこまで考えた上での行動でしょうけど。
では。」
呆然と立ち尽くす2人。
今度はジョングクが近寄った。
ジョングク「すみません。今回このエリアはGiftの貸切なんですよ。だから、出て行って貰えますか？
ホテルの方にどこで遊べるか確認してからまた来てください。
Giftの穏やかな休暇を、
トップアイドルの休暇を、凡人のあんたらが邪魔すんな、です。」
ｼﾞﾐﾝ「敬語で中和しようとするな。」
「俺らも行こう。」
ホテルに戻ると、フロントでミオリさんが頭を抱えていた。
ﾐｵﾘ「……無理にでも、あの時止めておけばよかった。」
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年3月29日 11時
