愛おしなんどもおろかなり Ⅱ (ページ4)

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54 JUNGKOOK ページ4

ｰジョングクｰ

『アヤさん入られます！』

アヤ「カンウナ役のイムアヤです。よろしくお願いします。」

今回のドラマでのアヤさんは韓国の大人気歌手という設定。まぁ、何も間違っていないけれど。

芸能活動に疲れて韓国から日本へとはるばる逃げ、その先で出会ったひとりの青年と恋に落ちる。そんな設定だった。

相手の日本の俳優さんは。

『工藤誠役の山崎賢人です。よろしくお願いします。』

という人。

そして、ついでに。

ﾁｬﾆｮﾙ『イヨンジ役のパクチャニョルです。よろしくお願いします。』

EXOがいるなんて、俺は知らなかった。

『えー本来のヨンジ役の方が数日前に大怪我をしてしまい、代役をお願いしたところ引き受けてくださったのがチャニョルさんです。本当にありがとうございます。』

ﾁｬﾆｮﾙ「はい！頑張ります。」

怪我した人を腹立たしく思ってしまう。

まぁ、ギョンスさんに頼まなかっただけ良かったと思う他ない。

出演者全員の顔合わせ、読み合わせが終わり、撮影の日程の確認がされる。

『えー日本の1クールは約3ヶ月ですのでその間みなさんで協力して良いドラマを作りましょう！』

監督さんはとても良い人で、心配することは何もないだろうと思う。

『早速クランクインの方がかなりおられると思います。よろしくお願いします。』

「「「よろしくお願いします。」」」

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「やっぱいつ来ても日本って綺麗ですよね。」

アヤ「ですね。クリアです。」

メイクを施しながら他愛もない会話をする。

「テヒョンイヒョンから怒号のカトクが届くんですけど無視してもいいですかね。」

アヤ「仲良しでいいですね。私には今のところ1日1件ですよ。」

「…くだらんことしか送ってこないんで迷惑です。」

ふふ、と小さく笑うアヤさん。
今まで笑うことなんて滅多になかったのに。

内容は全部アヤさんについてです、なんて絶対に言ってやらない。

アヤさんがあのヒョンをちょっと思い出すのは少し癪だから。

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