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ｰテヒョンｰ
始まったのは大ヒットした曲のひとつ。
3人それぞれのソロパートが長く、ふんだんに魅力があり、大人気。
まずはミオリさんのラップ。
神の舌を持つアイドルとして有名で、どんなラッパーも彼女のラップに驚く。
速くて、かつ正確で、なにより聞き取りやすい。
ミオペン達がここぞとばかりに沸いた。
続いてナナさんのフリーダンス。
ガールズグループではもちろん、下手したら全アイドルグループの中で断トツのダンスの実力を持つと言われているナナさん。
このパートでは毎回違うダンスを披露し、しかもそれは即興で自作していると言う。
そして、最後はアヤさんの歌のソロ。
とは言っても音量を抑えてサビをほか2人で歌いながら違うメロディをアヤさんが歌うと言うものなんだけど、これが大大好評で。
力強く、かつ透き通るような彼女の声に初めて聞いた人は皆震え上がる。
今もそのパートが始まり、アヤさんが歌い出した、その時。
「え、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「は、」
ﾅﾑｼﾞｭﾝ「おい、おい、おい、」
音響さんのミスなのか、音楽が止まり、アヤさんは驚きながら、でも、ソロを続けた。
他2人も驚きはするけど、ダンスを止めることはなくて。
無音、いや、正しくはアヤさんの美しい歌声だけが響き渡る。
「っ、、すごいな、」
アカペラだからこそ、彼女の美しい歌声が際立って。
会場はしんとしずまり、誰もが彼女に釘付けに。
アヤさんのパートが終わってもその余韻から抜け出せなかった。
しばらくすると音楽が回復した。
あまりにも美しいアヤさんを見て、彼女を遠くに感じる。
泣きたくなる。
俺と君とでは、こんなにも住む世界が違う。
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年3月29日 11時
