愛おしなんどもおろかなり Ⅱ (ページ17)

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ｰテヒョンｰ

『きゃあああああ！』

『ななあああ！』

『みおちゃあああん！』

『アヤー！』

高い女の子の声から野太い男性の声まで。
異様なことが日本の空港で繰り広げられている。

警備員が必死になっているけど、人の波は今までと比べ物にならなくて。

構えられたカメラのせいでどこを歩いてもフラッシュを浴びる。

ﾅﾅ「なんかいつもより人多い気がする。」

ﾐｵﾘ「そうね。」

ﾅﾅ「あ、あの子可愛い。えへへ。」

『きゃあああ！』

ニコニコと周りに手を振りながら歩くナナさん。

ミオさんとアヤさんはたまにファンの方を見て穏やかに微笑む。

3人の荷物を持って歩く俺たちスタッフの道もなく、やっぱり別ルートにすればよかったなんてナムヒョンのため息が聞こえてきた。

やっとのことで人波を抜けて、用意されたバンに乗り込んだアヤさん達。3人はこのままホテルに直行して休むのだろう。

俺たちはドームに行って準備をしなければならない。

「でっか…」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「こんなところで歌うんですね。すごいなぁ。」

ｼﾞﾐﾝ「嬉しいね。ここまで成長できたって感じで。」

ﾅﾑｼﾞｭﾝ「喜ばしいのは分かるけど行くぞー。明日からは日本のカメラがGiftに密着するからできること今日やるよ。」

ｼﾞﾐﾝ「ですね。行こ。」

中に入って早速メイク道具を出す。

部屋を整えて綺麗にする。

ここでメイクをするんだと思うと緊張する。

うまくできるかな。

いや、上手くやらなきゃいけないんだけど。

ｼﾞﾐﾝ「よし、一通り準備終わったから帰ろっか。今日はゆっくり休もう。」

「うん。」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「はい！ご飯楽しみー♡」

ホテルに3人で戻ると、ばったりとGiftの3人に出会う。

ﾅﾅ「あ、おつかれさまでーす。」

「「「おつかれさまです。」」」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「どこか行くんですか？」

ﾅﾅ「ご飯食べに行こうかなって。ね？」

ﾐｵﾘ「うん。今日くらいしかゆっくりできないだろうし。」

ﾅﾅ「あ、3人も行く？男性陣いた方が安全だし。」

ﾐｵﾘ「ちょっとナナ。」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「いいんですか？！ヒョンたち行きましょうよ！」

ｼﾞﾐﾝ「え、でも…」

ﾅﾅ「じゃあ五分以内にここ来てね。じゃなきゃ置いてく。」

その言葉に俺たちが走り出したのは言うまでもない。

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