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ｰテヒョンｰ
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「まじですか！」
「いや、もう、本当俺メイクとか…」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「めっちゃ助かります！」
「え。」
キラキラした目で見つめられてたじろぐ。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「メイク経験あるんですよね？！」
「あるけど。」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「うわぁー良かった。」
心底安心したようにジョングクが言うから。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「俺人見知りなんで新しい人迎えるの嫌だったんです！でもヒョンならいいや！」
ｼﾞﾐﾝ「…とりあえずやろっか。ブランクはあるでしょ？」
「ある。」
前のアイドルの担当ではメイクをやることも多かった。人件費削減のため無理やりやらされていた。
でもそのおかげで少しはできるようになった。
もちろんだからといってGiftのメイクなんてやっちゃいけない気がするけど。
その日からメイクの猛特訓をして。
でも痛感する。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「あーヒョン、ダメですもっと丁寧にやらないと…。」
ｼﾞﾐﾝ「…貸して、俺がやる。」
やっぱりプロの2人の足を引っ張るばかりで、全然上手にできない。
ジョングクは最初はそんなんもんですよ、なんて慰めてくれるけど、ジミンは不満そうで、いつ怒られてもおかしくはない状態。
イライラしてるのが伝わる。
ある日、メイク室に着くと、中からジミンとジョングクの話し声が聞こえてきた。
気にせず入ろうと思ったけど。
ｼﾞﾐﾝ「もう我慢ならない。」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ヒョン、落ち着いて。」
ｼﾞﾐﾝ「俺たちはプライドをかけてやってるんだよ、この仕事を。でもテヒョンは違うじゃん。しょうがなくやってるの。」
聞こえてしまった言葉にもう、中には入っていけない。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「それは…しょうがないですよ。俺たちだってマネの仕事急にやれって言われてもできませんし。それをテヒョンイヒョンにやれって言うのは…。」
ｼﾞﾐﾝ「そうだけど…でも、引き受けたからにはちゃんとやって欲しい。」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「…。」
ｼﾞﾐﾝ「テヒョンに付きっきりで、俺たち個人の練習できてないし。完璧な状態で3人をステージに立たせたいのに、これじゃ曖昧なものになりそうで怖い。」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ヒョン、」
ｼﾞﾐﾝ「あのままなら俺たち2人でやった方がいい気がする。」
極めつけのその言葉は中々に刺さって。
足が1歩も動かない。
prrrr…
そんな時になり響く俺の携帯。
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年3月29日 11時
