246 絶句 ページ46
-アヤ-
あの事件がピークだと思っていたのに。
相変わらず私物はなくなる一方だった。
作業中、休憩がてら事務所内を歩き回る。
近くのお手洗いに向かい、個室に入った途端、
ザバッー
「きゃっ……！！」
上から大量の水が降ってきて、びちゃびちゃに濡れる。
「っ…」
タタタっと去っていく足音。
誰がこんなことを、何て。
確かめる気さえ起きなかった。
シャワー室に向かっていれば、運悪く、EXOの皆さんに会ってしまった。
…ついてない。
ｼﾞｮﾝｲﾝ「アヤ、何でそんなに濡れてんの…？」
「……掃除中のスタッフさんが誤ってこけて、持っていたバケツの水が引っくり返ってしまったんです。」
ﾍﾞｸ「そんな漫画みたいなことあんの？」
「私も思わず笑っちゃいました。」
ｾﾌﾝ「……それ、何てスタッフさん？」
「あんまり関わったことない方なのでちょっと覚えてなくて…。」
我ながら嘘を吐くのが上手だと思った。
「えっと、それじゃあ。」
着替えを取りに行ったけど、ロッカーの中にあったはずの服は…
「っ……ない……。」
また、なくなっていた。
.
.
.
ﾃﾐﾝ「アヤ、今日ボイトレやってくれない？」
「良いですよ。」
ﾃﾐﾝ「じゃあ、14時くらいに作業室行くから。」
「分かりました。」
テミン君にボイトレを頼まれた日。
「水、買いに行っとこ。」
14時前に、自販機でテミン君のと自分の水を買って、作業室に戻っている途中。
ﾃﾐﾝ「アヤ。」
「テミン君。」
ﾃﾐﾝ「今からいい？」
「はい、一緒に作業室行きましょう。」
テミン君に偶然会って、二人で作業室に向かう。
ﾃﾐﾝ「なんか声出にくくて。」
「疲れもあるかもです。無理してないですか？」
ﾃﾐﾝ「んー。確かにダンスいつも以上にしてるからなぁ…。」
そんなことを話しながら、歩いていると、作業室前に到着。
ﾃﾐﾝ「二人きりってドキドキするね。」
「……ボイトレですよ。」
ﾃﾐﾝ「はいはーい。」
相変わらず可愛らしい笑顔を向けるテミン君。
笑い返して、ドアに手を掛ける＿＿＿
「え……」
ﾃﾐﾝ「なに、これ……」
作業室の中の光景に、
二人して絶句した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 208人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやテテ(プロフ) - きょんてむさん» こんにちは！ありがとうございます！嬉しいです。楽しんでもらえるよう、頑張りますね！ (2019年2月2日 17時) (
レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
きょんてむ(プロフ) - いつも楽しくみてます！更新大変そうですが…頑張って下さい！応援してます！ (2019年2月2日 0時) (レス) id: 6612e000f3 (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - あやテテさん» 待ってます！！^ - ^ (2019年1月26日 19時) (レス) id: 130f5a3c94 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - なおてぃんさん» はい！少し時間がかかるかもしれませんが、ちゃんと考えているのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年1月26日 11時) (レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - てむさん» こんにちは！そう言ってもらえて嬉しいです。これからも楽しんでもらえるように頑張ります！コメント嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年1月26日 11時) (レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あやテテ
| 作成日時：2019年1月7日 1時
