240 始まり ページ40
ｰアヤｰ
始まりは、些細なことだった。
"そばにいてよ"
"1人にしないで"
"せめて夜が終わるまで"
歌番組で歌っていると、急にイヤモニの音が聴こえなくなった。
耳に入ってくる音は、全部観客用の音だから、一瞬何もかも分からなくなる。
イヤモニを外して周りの音を必死に拾ってなんとか歌い上げた。
「マネさん、イヤモニが壊れてしまったんですけど…。」
ﾏﾈ「それ、お前のじゃなくね？」
「え？」
確認してみれば、確かに私のイヤモニとは若干違って、極めつけは、
ﾏﾈ「お前のゴミ箱の中にある…」
「っ、…スタッフさんが間違えたんでしょうかね笑」
笑顔が保てているだろうか。
.
.
「あれ、楽譜…」
ｾﾌﾝ「アヤ、どうかしました？」
「あ、いえ。オッパこそ。今日は撮影終了ですよね？」
ｾﾌﾝ「うん。俺は事務所行くんだけどアヤは？」
「一度家に帰ります。忘れ物しちゃって。」
ｾﾌﾝ「そうですか。あ、そう言えば…」
それから家に帰ったけど、楽譜は見つからなかった。
.
.
.
「ない…」
少しずつ、少しずつ無くなっていく身の回りのもの。
楽譜、私服、アクセサリー…
怖くて怖くてしょうがなかった。
「テミン君…」
ﾃﾐﾝ「ん？」
「えっと、今忙しい…？」
ﾃﾐﾝ「んー…。急用じゃないなら後だと助かる。」
「そっか。分かった。」
忙しそうなテミン君。これ以上大きな負担になりたくなくて。
また、物が無くなっちゃったんだけど…何か知ってる？
そんな言葉も、
あと…リーナさんとのコラボするの…？
気になってることも、
何も聞けなかった。
.
.
.
『お疲れ様でした〜。』
撮影場所から事務所に向かう夜道。
残ってる作業を終わらせてから家に帰ろう、そんなことを思っていた時だった。
ｺﾂｺﾂｺﾂー
ｺﾂｺﾂｺﾂー
私のヒールの音とは別の靴の音。
──え･･･？
私が早足で歩けば、相手も早く歩く。
「っっ、」
身に覚えのある感覚。
立ち止まって後ろを振り向けば、
1人の男性が、ジッとこちらを見ていた。
「っっ…！」
隠れてくれていた方が、まだ良かったかもしれない。
身体中が恐怖で固まる。
何とか足を動かして、事務所まで一気に走った。
もう、そこには誰もいなかった。
.
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あやテテ(プロフ) - きょんてむさん» こんにちは！ありがとうございます！嬉しいです。楽しんでもらえるよう、頑張りますね！ (2019年2月2日 17時) (
レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
きょんてむ(プロフ) - いつも楽しくみてます！更新大変そうですが…頑張って下さい！応援してます！ (2019年2月2日 0時) (レス) id: 6612e000f3 (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - あやテテさん» 待ってます！！^ - ^ (2019年1月26日 19時) (レス) id: 130f5a3c94 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - なおてぃんさん» はい！少し時間がかかるかもしれませんが、ちゃんと考えているのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年1月26日 11時) (レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - てむさん» こんにちは！そう言ってもらえて嬉しいです。これからも楽しんでもらえるように頑張ります！コメント嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年1月26日 11時) (レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作成日時：2019年1月7日 1時
