226 ドラマ撮影 ページ26
ｰKYUNGSOOｰ
『カット！！』
アヤ「あれ、セリフ違いましたか？」
『いや、変えたいんだよね。チェソンがイユンに高速でまくし立てるシーン。ここのセリフを1部変更したいんだけどいける？』
チェソンとはアヤ演じる天才詐欺師。
イユンはセフナ演じる、後にチェソンの仲間になる青年。
そして俺は元々チェソンの相棒のソンイン役。
アヤ「多分いけます。」
監督が変えた部分をアヤは耳で聞き取る。
中々に長いセリフで、しかも早口じゃないといけないから、かなり難しい。
ペラペラとセリフを訂正して喋る監督に、俺は聞き取ることを諦めた。
だって、俺には厳しいから。
セフナなんかちょっと遠い目してる。
『じゃー１回やってみようか。』
監督の言葉にスタッフが準備をする。
出会って間もない2人が、駆け引きをする場面で、イユンがチェソンの軽いトリックを見抜き、辻褄の合わない部分を指摘する。
イユンの鋭い指摘にチェソンが降参すると、イユンは初めてチェソンが詐欺師であることを知る。
大幅に変えられたセリフを、アヤは一言一句正しく言った。
『カット！良いね。アヤちゃん完璧。』
つくづく思う。
彼女の頭の中はどうなっているのだろう。
その記憶力と、頭の回転の速さに驚く。
本気を出せば、難関大学にだって合格するんじゃないかとすら思った。
『今日はここまで。お疲れ様でした。』
「ありがとうございました。」
アヤ「ギョンスオッパ、セフ二オッパ、お疲れ様です。」
「お疲れ様。」
ｾﾌﾝ「お疲れ様です。」
何となく集まった俺達。
ｾﾌﾝ「アヤ、セリフ覚えるの速いですね。」
アヤ「結構得意です。」
「記憶力良いんだね。」
アヤ「と言うより、好きだから覚えやすいんだと思います。」
どこまでも謙虚な彼女に頬が緩む。
ｾﾌﾝ「謙虚ですね。」
アヤ「事実を言ったまでですよ。」
「さ、帰ろっか。」
アヤ「お二人共事務所ですか？」
「俺は宿舎に帰るよ。セフナは？」
ｾﾌﾝ「俺もセリフ覚えるんで宿舎です。」
アヤ「じゃあ私はこれで。」
背を向けるアヤに2人で手を振る。
ｾﾌﾝ「…気付きました？」
「まあね。」
君の首元にあった"赤い印"。
どんなにコンシーラーで隠しても、
いくらファンや視聴者にバレてなくても。
ｾﾌﾝ「分かっちゃうもんですね。」
「ああ。」
そう、分かってしまうんだ。
.
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あやテテ(プロフ) - きょんてむさん» こんにちは！ありがとうございます！嬉しいです。楽しんでもらえるよう、頑張りますね！ (2019年2月2日 17時) (
レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
きょんてむ(プロフ) - いつも楽しくみてます！更新大変そうですが…頑張って下さい！応援してます！ (2019年2月2日 0時) (レス) id: 6612e000f3 (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - あやテテさん» 待ってます！！^ - ^ (2019年1月26日 19時) (レス) id: 130f5a3c94 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - なおてぃんさん» はい！少し時間がかかるかもしれませんが、ちゃんと考えているのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年1月26日 11時) (レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - てむさん» こんにちは！そう言ってもらえて嬉しいです。これからも楽しんでもらえるように頑張ります！コメント嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年1月26日 11時) (レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作成日時：2019年1月7日 1時
