186 JK ページ36
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「テヒョンがあんな風に泣きじゃくるの、始めて見たからびっくりした。
そうか、その子はテヒョンをこんなふうにさせちゃうくらい、テヒョンを惹き付けてるんだって。」
「そうですね。」
「あんなにジョングクが大好きで、お前をいつも甘やかすテヒョンが、ジョングクに牙を剥くんだから。ヒョンは夢でも見てるのかと思った。」
「…。」
「ジョングク、
でもその気持ちは、ジョングクも同じなんでしょ？」
「っ…」
やめてよジニヒョン。
いつもみたいにくだらないことを言ってよ。
そんな風に優しく名前を呼ばないで。
頼むから
「ジョングク、もう我慢しないで。
ヒョンの見えないところで泣かないで。
僕はそんなことされたら、すごく、苦しくなる。
僕だけじゃないよ、ユンギもナムジュナもホソガもジミナも、それと…テヒョンアも。」
心の蓋を開けないで。
「っ…」
そんな願いも虚しく。
ぽたりと一度落ちれば止まらないその雫は、服にシミを作っていく。
「ジニヒョンっ…
アヤに会えるかなっ…」
零れてしまったその言葉は、紛れもない本音で。
ここ最近ずっと…ずっと怖かった。
もう二度と会えないなんて、そんなことは信じたくないけれど、
可能性がゼロじゃないことも頭の片隅では分かっていた。
最後のコラボステージのあの思い出だけで生きていけると思っていた。
でも、実際は全然そんなことなくて。
思い出せば、思い出す分、アヤがいないことを思い知らされて。
気が狂いそうになる。
だけど。
ヒョンを励ました分、自分も強くいなくちゃいけない。
前を、向かないといけない。
「…大丈夫。
会えるよ、必ず。」
なんの根拠もないはずなのに。
ヒョンの言葉に酷く安心した。
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その日を最後に、テヒョンイヒョンと俺はアヤの話をしなくなった。
存在を消したわけじゃない。
もう一度会える日まで
君を心にしまっただけ。
いつだってテヒョンイヒョンと俺の心にはアヤがいる。
それだけで強くなれる。
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流れる月日に身を委ね
俺達は君のいない5度目の冬を迎えていた。
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あやテテ(プロフ) - なるさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！こちらこそ最後まで読んでくださってありがとうございました！ (2021年12月4日 23時) (
レス) @page49 id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
なる - て、て、天才かと思いました！泣きながら読み終えました。ありがとう! (2021年12月4日 18時) (レス) @page49 id: 3ec18fd7b6 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - hkhさん» 初めまして。一気読みお疲れ様でした！嬉しいお言葉ありがとうございます。画面越しに見る彼らの姿を想像しながら優しさや暖かさが伝えられたようで安心です！テテさんバージョンですね。了解です、検討します！コメントありがとうございました！ (2021年5月21日 21時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - Rioさん» 195話は考えに考え抜いた渾身の1話だったので心に響いて良かったです…！わわ、涙を拭えずすみません…！テヒョンさんの勇姿を何とか書け、エンディングも納得のいくものだったようでたようでホッとしています。コメントありがとうございました。 (2021年5月21日 21時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
hkh(プロフ) - はじめまして、ちょうど完結したタイミングで出会い、一気に読み終えました。ひとつひとつ、ひとりひとりが優しくて引き込まれました…！二人ともすごく気持ちが暖かく、素敵だったので是非、是非テテバージョンも読みたいです！ (2021年5月21日 0時) (レス) id: f9da484c95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年5月8日 0時
