177 Somebody to you ページ27
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失った後に残るのはいつだって
泣きたいくらい綺麗な思い出と
やり場のない想いと
後悔だった
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俺は何か大変なことをしてしまったのかもしれないと気付いたのは
《もう、いらない。》
テレビの中のミユンが、恐らくアヤちゃんに向けて言った言葉を聞いた時だった。
その言葉を聞いてた出て行ったジョングクの後ろ姿を見て、急に怖くなった。
だって、だってそんなの違う。
ｼﾞﾐﾝ「ねぇ、今ジョングクがすごい勢いで…ってテヒョンア！？」
ｿｸｼﾞﾝ「ちょっと…！」
ヒョン達の間をすり抜けて事務所に向かう。
俺が想像していたのはもっとのんびりとした未来だった。
ゴーストシンガーを辞めたアヤちゃんは、事が冷めるまではしばらく休んで、俺は仕事の合間にアヤちゃんと歌って。きっと君はジョングクとの時間を求めるかもしれないけど、2人が上手くいくまでは隣で笑って。
でも、それでも振り向いて貰えないかなって頑張って。
君と積み重ねていく時間がちょっと苦くて、でも楽しい。
そんな未来を想像していた。
ねぇ、それって俺だけなの？
「アヤちゃんっ…！」
大急ぎで彼女の作業室に向かって、勢いよく中に入る。
一番に目に入った棚の上には昨日貸したばかりの黒いパーカーが綺麗に畳んで置いてあった。
ふんわり香る柔軟剤の匂いが、彼女を彷彿させる。
"テヒョン先輩、ありがとうございました"
"また一緒に歌いましょう"
「アヤちゃんっ…」
当たり前だと言いたいのに。
もう、アヤちゃんに会うことは出来ないんじゃないか。
そんな気がしてならない。
隣にいたいと、願ったのに。
置き手紙から目を離して辺りを見回し、その様子に言葉が出なくなる。
がらんとした室内はとてもじゃないけど今後誰かが使える環境とは言えない。
一度、活動休止になってアヤちゃんがいなくなった時も綺麗に片付けられていたけど、そんなもんじゃなかった。
もっともっと、なんて言うか。
彼女が使っていたはずの機械が、呼吸をしていなかった。
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あやテテ(プロフ) - なるさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！こちらこそ最後まで読んでくださってありがとうございました！ (2021年12月4日 23時) (
レス) @page49 id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
なる - て、て、天才かと思いました！泣きながら読み終えました。ありがとう! (2021年12月4日 18時) (レス) @page49 id: 3ec18fd7b6 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - hkhさん» 初めまして。一気読みお疲れ様でした！嬉しいお言葉ありがとうございます。画面越しに見る彼らの姿を想像しながら優しさや暖かさが伝えられたようで安心です！テテさんバージョンですね。了解です、検討します！コメントありがとうございました！ (2021年5月21日 21時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - Rioさん» 195話は考えに考え抜いた渾身の1話だったので心に響いて良かったです…！わわ、涙を拭えずすみません…！テヒョンさんの勇姿を何とか書け、エンディングも納得のいくものだったようでたようでホッとしています。コメントありがとうございました。 (2021年5月21日 21時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
hkh(プロフ) - はじめまして、ちょうど完結したタイミングで出会い、一気に読み終えました。ひとつひとつ、ひとりひとりが優しくて引き込まれました…！二人ともすごく気持ちが暖かく、素敵だったので是非、是非テテバージョンも読みたいです！ (2021年5月21日 0時) (レス) id: f9da484c95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年5月8日 0時
