口癖 4 Sho

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『ただいま〜』

そういって、チラッとリビングに顔をのぞかすAをコタツから顔だけ出して確認。


「おかえりー」

『ママ、まだ？』

「おん、せやから俺の隣座って」

『手洗ってくるから待っててね』

そう言って洗面所に向かったものの、我慢できない俺はひたすら

「はーやーくー」

「まーだーでーすーかー」

「おーそーいー」

『もう、１分くらいしかたってないでしょ！うるさいなぁー…』

「10秒でできるやろ！」

『もう、ほら戻ってきたよ』

「枕」

『紫耀は手も10秒って毎回言うし、膝枕も毎回ねだるし赤ちゃんだなぁ〜』

そう言いながら座って、コタツから頭だけ出している俺の頭を置かせてくれる。
廉と別れたあとの時間、Aが帰ってきてママがまだのときは最近こうするようになった。


「赤ちゃんじゃないわ、18歳です」

『耳にピアスつけちゃってるしね』

卒業して、すぐにピアスホールを開けに行った。
髪も、茶色く染めた。紫耀かっこいい！って褒めてくれたのにチャラいけど♡って下げられもした。

「毎日付けとるで」

『付けっぱなしの間違いでしょ』

「お気に入りなのー」

『ふふ、ありがとうね』

「なんで？こっちのセリフやん。ありがとうな」

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