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満員電車にのり、ドア付近に寄った俺らはすぐ手を繋いだ。
繋いでしまえば、抱きしめたかったり、キスしたかったりとたまらなかった。
チラリと見れば俯いて顔を隠していた。
10分程の電車も終わり、降りてしまえばこの時間はおしまい。
ドアが開く時にどちらからとも無く手を離した。
意外とサラリーマンに囲まれてたおかげで同じ車両に生徒がいたとしてもバレないもんだ。
もっと前から実証すればよかった。
「大丈夫やったやろ」
『同じ車両に先生とかいたら終わりだったけどねぇ…』
「そしたら、兄妹仲ええんですぅーって自慢したるわ」
『卒業直前もいやーな生徒』
「俺は好青年の平野紫耀くんなんやから、そんくらい目ぇ瞑ってくれるはず」
『好青年でモテ男の平野紫耀くん、第二ボタンとっといてね』
「んー？欲しいん？♡」
『うん。ちょうだい』
「んじゃ、廉とかの貰っちゃあかんで」
『貰うも何も廉くんは他の人にとられちゃうってー。笑』
「噂をすれば、あそこ歩いとるの廉やろ。
岸くんといるやつ」
『ホントだ。行ってきていいよ？』
「ばーか！
自分が廉と行かないでって予約とってきたやん。
下駄箱まで2人でいくで」
『いや、なんていうか…最後なのにやっぱ申し訳ないなぁって』
「気にせんでも、俺がAと行きたいの」
そう言ったら嬉しそうに笑って、またいつも通りの会話をした。
下駄箱についてしまっても、いってらっしゃい
といつものように別れた。
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琴里(プロフ) - あみさん» ありがとうございます。中々更新出来なくてごめんなさい。これからもよろしくお願いします。 (2018年4月7日 10時) (
レス) id: 4e1be56238 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - はじめまして！この作品が大好きです。続きがとても気になります！ (2018年4月3日 23時) (レス) id: a4e63a8229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴里
| 作成日時：2017年12月17日 8時
