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『紫耀!遅い!』

「朝ちゃんと行くの始業式ぶりやもん!!」

玄関でご立腹の1年生ともう癖となってしまい寝坊の3年生。

ママ 「Aちゃん、紫耀のこと置いてっていいのよー」

『もう、遅刻したくないから本当に置いてくよ!?』

「待って!待ってぇ!!今玄関行くから!!」

2階からそう叫び、勢いよく階段を降りて靴をはきAの隣にならんだ。


ママ 「どっちがお兄ちゃんなのか…
いってらっしゃい」

「おん、行こ。A」

ママに見送られながら家を出て、久しぶりだと思った時の第一声が

『待ってたの私なのに』

「へ?」

『紫耀が上から目線』

「遅刻したら俺の名前だしてええで」

『そうじゃなくって…なんていうか、ゆっくり行きたかった。
紫耀と行けるのあと数回だし、紫耀と行くの私だけ楽しみにしてたみたいじゃん』

「ごめんな、今度からちゃんと起きるな?」

『…ごめん、怒りたかったわけじゃなくって、えっ、と…』

「わかった、わかった。
この話はおしまい。俺がちゃんと起きる!これで解決!
今日な、3年HRだけなんやで?笑」

『いいなぁー…。テスト返ってくるよ』

「どうせ頭ええやん」

『紫耀よりはね?笑』

「どうせバスケがないと進学できませんよーだっ!」

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作者名:琴里 | 作成日時:2017年11月19日 15時

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