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首に手を伸ばした。
高校3年生がバイトで稼げる限界なんて、お年玉を足してもちゃんとした大人に比べたら少ないもんだろう。
「ん、似合っとる」
そう言って、待っているAにキスをした。
目を開けて
『…え?』
イルミネーションで光ってて、暗くてもちゃんと見えた。
「平野だってフラペチーノ以外もプレゼントできちゃうんやで?笑」
『いや、い、意味わかんないから』
「よーし、観覧車いくで!!」
自分から離れて観覧車の方を指差した。
『え、あ…ちょっと!』
腕を強引に引っ張って観覧車に向かった。
Aはまだテンパってて、思い返せば我ながら恥ずかしいことばっかしたなって、A相手じゃなきゃ出来ない事だったと思った。
「2人おねがいしまーす」
余裕ぶって、ゴンドラに乗り込んだ。
「んはは、落ち着いた?笑」
『まだ心臓バグバクしてる…』
「A、こっち来て?」
俺の隣をトントンすると、隣に来た。
「前も最後やったけど、今日も最後に乗りたかったんよ。
これ乗るとな、イルミネーションが見渡せるっていうのも調べたんよ」
『今日の紫耀は準備がいいなぁ〜』
「ネックレス、大事にしてな?笑」
『する』
「首輪やから、関西からなーーがいリードで繋いどるから覚悟しとき」
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作者名:琴里 | 作成日時:2017年11月19日 15時