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『もう驚いたからハードルあげないほうがいいって。笑』
「…」
『紫耀?』
ここからが俺にとっての本番だったりする。
バイトを1番頑張った理由。
ぎゅっと抱き寄せた。
「顔上げて、よーく聞いとくんやで」
『知り合いいないからって大胆だなぁ。
私のは一瞬だったよ?笑』
…
『紫耀?笑』
.
「A」
『う、ん?』
.
「好きや。ほんまに、ほーんまに好きや。
重苦しいし、加えて兄ちゃんからやし、普通ならキモいとか思うもんや。
最初は、俺の一方的な片思いやったし、ジンと別れたとこにつけ込んだ。
それでも、俺が好きって言ったとき嬉しいって理由やったけど付き合ってくれて。
そんときな、俺もっともーっとこの子大切にせんとって。
それから、Aは紫耀が好きって言ってくれるようになって今じゃコレや。
手ぇ出してしまったし、俺の進路が決まった今も別れられんし、駆け落ちみたいに旅行にまで行っちゃってるし。笑
せやけどな、俺、Aがニコニコする顔大好きなんよ。
俺が手ぇ出しても、ずーっとくっついとっても、どこかに連れてっても、ニコニコ絶対してくれるんや。
俺がこの子ニコニコさせとるんやでって優越感に浸れたりしちゃう。笑
だから、やっぱ俺からは手放せない。
ごめんな、ほんま。俺が好きになっちゃったから、好きって伝えちゃったから、Aにほんまの女の子の幸せを俺はあげられへん。
それが、Aを最後傷つけてしまうかもしんない。
けど、これからもずっと、俺がAをニコニコさせたい。
こんな俺で良かったら、4年後迎えにいかせてください」
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作者名:琴里 | 作成日時:2017年11月19日 15時