口癖 3 Sho (ページ26)

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飛行機にのって、約2時間の旅が始まった。

「手ぇ！手ぇ！」

と子どものようにせがむとしかたないなぁと言いながらも握ってくれた。

「長崎なんていくの初めてやわ」

『福岡は？』

「無い。だから、どっちも初めて」

1日目は長崎にいくことになった。イルミネーションを見るため。
そのまま福岡のホテルに言って、2日目は福岡をブラブラ。福岡の空港から帰る。

『私も』

「最高の誕生日やわ」

誕生日当日は、家族でって方式の平野家。
だから2人で出かけるわけにはいかなく、そのあとの土日はテストだから、補習の課題出されるわけにはいかないの！紫耀と旅行行けなくなっちゃう！旅行のときに誕生日もするから！っと言いくるめられてしまっていた。
だから、デート自体も何だかんだお久しぶりなんだ。

『クリスマスもだよ』

「んは、今日も髪の毛クルクルやんな」

『嫌い？』

「んーん。好き。ストレートもどっちも似合う！」

『ふふ、パパとお母さんに感謝しなきゃ。
髪は多分お母さん譲りかなぁ』

「染めたりしてないでこの色なのはええな。
俺も早く染めたーい」

『紫耀なら茶色も似合うんだろうね。
あー飛行機でこんなことしてるってバカップルだね。笑
私寝るーっ！』

俺の肩に頭を乗せて目を瞑った。
逃げた！と思うと同時にこれもこれで良いと思えちゃうから何にも言えなかった。