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『本当に行っちゃうかと思った』
「んー…行こうとしてたで?
Aちゃん、俺のこと嫌いなんやろ?」
首をすぐ横に振った。
「じゃあ、なんや」
『紫耀、頭撫でて』
「答えになっとらんやろ」
『紫耀が頭撫でてくれるの好きなの
だから、行っちゃやだ。嫌いじゃない』
「もぉ…嫌いって言われるん傷つくんやで?笑
意地悪しただーけ。
行く気なんかサラサラ無いから安心し」
『…電話かけたときは焦った』
「やろ?笑
んま、そのおかげで今可愛いAちゃん見れとるわ!
離れんの?」
『まだこうがいい』
「甘えん坊モード。
もう休憩めっちゃとったし続きしたいんやけどぉー」
『紫耀と私に足り無いのはこういうのだよ。
紫耀はすぐ手ぇ出す。野蛮。クリスマスくらい落ち着け。』
「俺、わりと甘やかしとるで?
Aちゃーん♡」
さっき言われたご希望通りに頭を撫でてあげる。
顔はずっとくっついているから見えないけど、体がきゅっと力がはいって縮こまったのはわかった。
「可愛ええなぁ」
『…』
「確かに、Aの言う通り足りんかもな。こういう時間。
俺はすぐ手ぇ出す、しょっちゅう外に出れん分。
家の中でこうやってくっついてるのもええな。
幸せ感じる、同時にすんげぇ辛い」
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作者名:琴里 | 作成日時:2017年11月19日 15時