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『うん。やっぱ、紫耀の手は大っきい』
「その、グーパーグーパーしとる手でいかされてるのはどんな感じや?笑」
『…ばかっ!!』
すぐさま、顔を赤くして、手を離されてしまった。
「んー?良い?悪い?」
『紫耀なんか嫌い!』
「すーぐ嫌い嫌いって逃げるー!
ほんまは俺のこと大好きでしかたないくせにぃ〜♡」
『嫌い』
「しゃあなしや。そんな言うんやったら今日はもう抱けんなぁ。
Aを今日は閉じ込める日やし、クリスマスくらい1人ぼっちの廉のゲーム相手でもするかなぁ」
信じていないんだろう、拗ねれば俺が折れると思っている。
だから、スンとして顔をこっちに向けないが、これだとどうなるだろう。
スマホを手に取って、廉に電話をかけてみると意外とあっさりでる。
「あー、廉?」
永瀬 「なんや、クリぼっち」
もちろん、掛けたけど無駄話をしてやめるつもりだった。
けど、この光景をみて信じ込んで驚いている子がひとり。
「お前もクリぼっちやろ。笑
寂しいと思って掛けてやったんやで?」
永瀬 「ええねん、来年にはかーわいい彼女おるから」
ギュッと裾を掴まれた。
焦ってる、焦ってる。
「へぇーせいぜい頑張りやー」
これは、Aと廉どっちに対しても言った。
口では電話越しの廉に言ってるが、目線は起き上がって、俺の横に座りながら裾を掴んで無言のAに。
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作者名:琴里 | 作成日時:2017年11月19日 15時