口癖 3 Sho (ページ21)

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そして、俺らは朝から重ねた。
馬鹿みたいに重ねては休憩させてと言われた。

『しょーぅ』

「ん」

『あーん』

「なぁ、食べるけど。
俺ばっか餌付けされてね？」

渡されたお菓子をくわえ、そのままAの指までも食べる。

『あ、ちょ…』

「お菓子のカスついとるやろ、綺麗にせんと。
可愛い子は指先までもよく出来とるから勿体ない」

『なにそれ～
じゃ、紫耀の指はたくましくなきゃだね』

隣で寝そべって、Aの巻かれた髪の毛をいじっている手を捕まれ、指を触ってきた。

「筋肉質やから？」

『そっ！
まぁ、元々手のサイズからして私よりおっきいけどね。
男の人の手って感じ』

手のひらを合わせてほらってみしてくる。

「んは。
んま、バスケしとるからな」

『ちっちゃい頃はあんま変わんなかったのにね』

「パパとママの前でよー手ぇ繋いどったな」

『紫耀くんと結婚するってよく言ってたかも。笑』

「その夢を壊した俺らの両親最悪やな」

『まぁまぁ。きっと忘れてたんだよ。
子どもが結婚するって簡単に言うのは良くあることでしょ？
その分のおっきくなったんだって、ねっ？笑』

合わせてた手の指の隙間から恋人繋ぎのように握っては離して、グーパーグーパーとして笑顔を見してた。

俺の最悪というのは本当の本音だ。
けど、こうやって笑うんだ、やっぱりAはいい子だ。