口癖 Sho

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あれから、俺は何も言えなくて部屋に帰った。
次の日、両親の前では普通に接していたけど家を１歩でれば 先行くね といつも一緒にいくのに1人で学校に行ってしまった。


永瀬 「あれ、紫耀。ひとりなん？
俺のAちゃん体調悪いん？！」


校門のところで廉と会って、やっぱり廉はAのこと。


「んー、別々の日もある
今日がその日」


永瀬 「あー！さては、兄妹喧嘩か！
別々で行くほどの喧嘩は兄妹になってから初やない？笑」


「そうそう。兄妹喧嘩、兄妹喧嘩」


永瀬 「なら、さっさと紫耀が折れろや
どうせ紫耀がなんかしたんやろ？」


「なぁ、廉。Aは俺が関西行くか悩んでいるの知ってたんやけど廉が言った？」


永瀬 「ふーん。Aちゃん紫耀が関西行くから怒っとるんか。
俺は言ってないで、進路の話しなんて全くしてない」


「そんなもん」


Aは怒っているんじゃない。
本当は行って欲しくないのなんて見え見えで、それでも俺のことを考えての結果は逆で。
優しいんだ、すごくすごく。
そうさせたのは、俺。
ここまではちゃんと分かっている。
そして今、答えを出さない俺が悪い。


永瀬 「俺やって、紫耀が関西に行くってなったら寂しいで。
けど、俺ら別に関西行ったからって切れるような関係やないやろ。もう10年もおるんやで？笑
Aちゃんとはもっとおるんやから、俺以上に寂しい気持ちもあるやろうけど、それと同じで俺以上にどこいったって変わらずいられるやろ。」

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