口癖 Sho

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パパ 「紫耀、ちょっといいか」

Aが風呂に入った時、ソファーでテレビを見ている俺にパパから声がかかった。

「ん？何、リモコン？」


ママ 「紫耀、進学どうするの？」


「んーどうしようねぇ」

ママ 「もうギリギリだから今日は逃げないの」


パパ 「紫耀は関西はいやなのか？」


「え！パパまで関西行き勧めるの！？」


パパ 「俺らは、紫耀にこのままだったら関西に行ってほしいって思っている。
紫耀がバスケを続けることが嫌じゃなかったら行ってほしい。」


「…」

進路を決めていないことが一番良くないのは分かっていた。自分が一般受験なんていうことが向いていないことも分かっている。
正直見知らぬ土地に行って、友だちをつくるほうが俺にとってはカンタン。
両親も直前まで決めない俺に不安で。
関西の声をかけてくれた大学はちょっとは名の知れた大学だから両親としてはバスケで入れるんだから入ってほしいだろう。


「バスケは好きやし、大学はいっても続けるつもりではあったけど…
関西やで？一人暮らしなんて無理や」


ママ 「何言っているの、ママが仕事のとき2年前は一人暮らしのようなもんだったじゃない！」

パパ 「まぁまぁ、紫耀どうだ？」


ここまで決めない理由がみつからないママは行ってほしそうで。


「もう少しだけ考えさせて」

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