口癖 Sho

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どこかに出かけるたびに俺はデート気分だった。
Aがそう思っていなくてもいい。

約束のフラペチーノを買ってあげると嬉しそうにありがとうって。


「どういたしまして。
なぁなぁ。志望校決まった？」


飲み歩きをしながら駅から家まで歩く。


『うん。紫耀と一緒のとこいく。』


「…マジ？」


『うん。やっぱ、いやだった？』


「んなことは無いでー」


とはいったものの、あの学校には俺の過去を知ってるやつは数人だがいる。そこまで俺も器用じゃなかったから。
女遊びをしていたことが。
それを知られるのは嫌だった。



『紫耀のところの制服可愛いんだよねぇ〜
困っても紫耀がいるから何とかなりそうだし！』


「コラ、頼るな。先輩や先輩」


『じゃあ、廉くん。』

「もっとあかんわ！口説かれ …んぐ！｣

Aが飲んでいたフラペチーノごとストローが俺の口にさされた。


『紫耀の声でかくなってるから。笑』


ぽかーんとしてそのままズズっと飲んでしまうと


『あ！飲んだ！』


スっ！と抜かれてしまい、またAの口へとストローは移動する。


… 関節キス

コップなんかとはこれまた違う感覚だ。


『紫耀？』


「ん、ああ、、ん。
まぁ、俺でも入れるんやしAも合格間違いなしや。
大丈夫やで。」


『ふふっ。紫耀の大丈夫やでは心強いなぁ〜』

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