６.つかの間の休息 ページ8
『しょぉこお〜』
(五条に強制的に連れていかれた私とは全く関係ない)任務を終え、反転術式で傷を治してもらいに硝子のところへ行った。
ちなみに五条は「じゃ、俺まだ任務あるから」とか何とかで、高専に着くなり私を車からポイっと放り出すと、行ってしまった。
しかも車が発信する前に、
「やっぱお前弱いし足手まといになるわ」
とつけ足すように言われた。
殺意しか湧かない。
「お、お帰り……ん、A今日任務入ってたか？」
ひょっこり教室から顔を覗かせた硝子。クソ五条を見てからだと天使か神かに見える。
『入ってるわけないじゃんんんん』
げっそりした私の顔を見た硝子は何か察したのか「やっぱりクズだな」と吐き捨てるように言った。
＿＿＿＿＿＿
「はい、こんな感じか」
治してもらって怪我していた腕も元通り。
『硝子ありがとう…何か疲れちゃったし、ちょっと休むね』
ホントに、疲れた。
五条に任務連れていかされるし、
何もできないし、
挙げ句の果てに呪霊に食われかけるし、
“足手まとい”…か。
机に突っ伏すと、硝子に、「おやすみ」と髪をすくように撫でられた。
落ち着くなあ
そよそよと優しい風が吹いて、カーテンが揺れるなか、私は意識を手放した。
＿＿＿＿＿
どれくらい時間が経ったんだろう。
寝る前に感じたような頭を撫でられる感覚がして薄く目を開けた。
硝子かな…
でも、さっきみたいに優しい撫でられ方じゃなくて
、少し乱暴で下手くそな撫で方だ。
くしゃりと髪が乱れる。
それでもそれが心地よくて、またこのままもう一度寝てしまおうと、呪霊がうごめくこの世界からの現実逃避のように思った。
『ご…じょ…？』
何でよりによって１番考えたくないやつだと思ったんだろう。
下手くそな頭の撫でかた。
でもどこか優しい手つき。
もしかして五条かなって。
そう思ったら口に出ていた。
頭に乗っかった手の主は、一瞬ビクッと手を震わせてから、ポンッと私の頭の上で手を跳ねさせると、
「いいから寝とけ」
薄く開きかけた私の目をもう片方の掌で覆うように隠した。
再び暗くなった視界の中で、
ああ、やっぱり五条か…
なんて悪い意味で聞きなれた声を反芻しながら眠りについた。
＿＿
朝起きたら、自分の寮の部屋にいて、ほのかに五条の香りがするジャケットがかけられていた。
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おかず - その言葉がもらえるだけでとても幸せです😌最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2022年8月18日 12時) (
レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
夜月陽詩(プロフ) - 面白かったです！ (2022年8月17日 21時) (レス) @page46 id: 78f9c276ca (このIDを非表示/違反報告)
おかず - ありがとうございます！更新頑張ります！引き続き小学生五条をお楽しみください(笑) (2022年8月8日 16時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
夜月陽詩(プロフ) - この作品が大好きです！五条さんが小学生みたいなことやってるのが特に好きです。更新頑張ってください！続き読ませてください！お願いします！ (2022年8月7日 23時) (レス) @page30 id: 78f9c276ca (このIDを非表示/違反報告)
おかず - ありがとうございますm(_ _)mそう言っていただけると嬉しいです！ (2022年7月29日 19時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかず | 作成日時：2022年6月17日 22時
