４.助けろっつってんだろ ページ6
補助監督に車で送られ、ついた先で目にしたのは鬱蒼とした林が広がる場所。
近くに住宅街もあるのにここだけヤバイ雰囲気が醸し出され過ぎている。
ここ…ヤバイ……
もうヤバイ呪霊がいる気配がする。
『え、ねえ、帰っていい？これ特級案件だよね？
私が来る場所じゃないよね？？』
五条「別に帰りたいんだったら帰れば。道に迷ってのたれ死んでも知らねーけど」
『え…』
そう言われて周りを見渡せば、全然知らない土地。
補助監督の車も行ってしまったし…
か、帰れない…。
『酷いよおおお！鬼畜五条ぅぅぅぅ!!』
五条「ホラ、死にたくないならこっちこいよ」
意地悪く笑って手招きする五条にムッとする。でも、腐っても特級。ここはついていくしかないか…。
『はぁ…』
あー、もう最っ悪。
ため息をついて、しょうがなく、スタスタと歩いていく五条の後を追った。
＿＿＿＿＿＿＿
『え、ちょ、これ何級…？』
五条「知らね」
少し進むと、いきなり呪霊が湧いてでてきた。
どうやら一体人形呪霊から分裂しているらしい。
目がギョロギョロと焦点が定まらないように動いていて、ニィｯと限界まであげられた口角が気持ち悪い。
もう、ほんっとにやだあ…怖すぎ…。
こんな任務を任される五条との格の違いを改めて思い知らされる。
五条「はあ…結構めんどくせえな。俺がやるからお前そこ動くなよ」
言われなくても動きたくないです。という言葉は飲み込んだ。てゆーか私連れてこられただけだし。普通何もしなくていいよね。
そうしている間にも、五条が一気に呪霊を祓っていく。
いやあ、すごいなあ。さすが特級呪術師。
五条の戦いっぷりを眺めながらそんなことをぼんやり思っていた。
油断していた瞬間、グイッと後ろに引っ張られた。
『は、ぇ』
振り返ると、分裂した残りが私の後ろに回っていたらしく私を捕まえると、ぐぱっと大きく口を開けて飲み込もうとしてくる。
いや、ちょっと待って。しぬしぬしぬ。
『わ、私は食べても美味しくないからっ！ホントに！！不味すぎて損するくらい！』
もうテンパりすぎて変なことを口走ってしまっていた。何を言ってるんだ私…。
その声にだいたい祓い終わったのか五条が振り返った。
ぱちりと目が合う。
助けてもらえる！そう思ったのもつかの間
五条「え、何？うけるんだけど。写真撮ってい？」
『撮んな！助けろよ！』
少しでも五条に期待した私がバカでした。
５.もしかしてこれって…とぅんく…→←３.ここは定番のお姫様だっこでしょ
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おかず - その言葉がもらえるだけでとても幸せです😌最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2022年8月18日 12時) (
レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
夜月陽詩(プロフ) - 面白かったです！ (2022年8月17日 21時) (レス) @page46 id: 78f9c276ca (このIDを非表示/違反報告)
おかず - ありがとうございます！更新頑張ります！引き続き小学生五条をお楽しみください(笑) (2022年8月8日 16時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
夜月陽詩(プロフ) - この作品が大好きです！五条さんが小学生みたいなことやってるのが特に好きです。更新頑張ってください！続き読ませてください！お願いします！ (2022年8月7日 23時) (レス) @page30 id: 78f9c276ca (このIDを非表示/違反報告)
おかず - ありがとうございますm(_ _)mそう言っていただけると嬉しいです！ (2022年7月29日 19時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかず | 作成日時：2022年6月17日 22時
